米テキサス州ダラスで開催されたチャリティトーナメント、「マリドー・サマリタン・ファンド招待」(28〜30日・54ホール・3日間大会)は地元ダラス出身、23歳のスコッティ・シェフラーが最終ラウンドで「67」をマークしトータル9アンダーで優勝。賞金9000ドル(約96万円)を獲得し、その全額を開催コース、マリドーGCのキャディ基金に寄贈した。今大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月中旬から休業を余儀なくされている同コースのキャディたちを救済するために開催されたもの。


PGAツアーのトーナメントではなかったものの、シェフラーはライバルたちに競り勝ち、「やっぱり勝つことは気持ち良い。出場して良かった」と久々の勝利に気持ちを高ぶらせた。

今季ルーキーでPGAツアーを戦うシェフラーはビクトル・ホブランドと並んで注目の新人だ。ダラスで育ちテキサス大出身、同じダラス出身のジョーダン・スピースと同様にテキサス州アマチュアのタイトルを3年連続で獲得、2018年にプロ転向すると昨季は下部のコーンフェリー・ツアーで2勝を挙げてPGAツアーの出場権を獲得。9月から始まった2019-2020年シーズンでは11月の「バミューダ選手権」で3位、今年1月の「ザ・アメリカンエキスプレス」も3位、フェデックスカップポイントは19位と好調なシーズンを送っている。

ライバルのホブランドはすでに「プエルトリコオープン」でツアー初優勝を果たしたがポイントは44位とシェフラーが上を行く。そのホブランドは2打差の3位、2人は揃って今季のルーキー・オブ・ザ・イヤー候補であり、ツアーが再開すれば今度は大舞台での戦いに期待がかかるところ。

一方ジョーダン・スピースも最終日はマーカーとして参戦。NFLの元ダラス・カウボーイズのクォーターバック、トニー・ロモとのプレーを楽しんだ。そのスピースは17番パー3でホールインワンを達成。ところが、一度カップに入ったボールが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、カップに触らないようにと中に施されているプラスティックにはじき出されてあえなく池へ落ちるという珍事件も。スピースは「もちろんホールインワンだよ。普通なら絶対カップに沈んでいたのだから。ホールインワンは3、4年ぶり、たぶん8か9回目。今回のも当然数えるさ」と上機嫌だった。

PGAツアーは6月11日に開幕する「チャールズシュワブ・チャンレンジ」で約3カ月ぶりに再開の予定。コースは1時間足らずの隣町、フォートワースでスピースもシェフラーとホブランドも出場。「ソーシャルディスタンスでもプレーできると分かったから、参加してよかった。このホールインワンの勢いをツアーでも発揮したい」とスピース、選手たちみなは再開を心待ちにしている。(文・武川玲子=米国在住)

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