新型コロナウイルスが依然猛威をふるうなか、他のプロスポーツ同様、ゴルフトーナメントも世界中で延期・中止が続いている。日本でもその影響は大きく女子ツアーは6月の「ヨネックスレディス」までスケジュールが白紙になった。そんななか、“開幕”を待ちわびるのはファンだけではなく、選手には切実な問題も。そこで苦難に立ち向かう女子プロの但馬友に現状について話を聞いた。


昨年のステップ・アップ・ツアー「かねひで美やらびオープン」で初優勝を挙げて、今季QT35位の資格でレギュラーツアーに参戦するはずだった但馬。開幕からスタートダッシュとはいかず、感染拡大による試合中止を受けて妹と住む拠点の兵庫県から帰省。今は実家のある大分県を拠点にラウンドや練習、トレーニングに励んでいる。

トーナメントの賞金がメインの収入源となるゴルファーにとって、試合の中止は死活問題だ。但馬もスポンサーから契約金をもらっているものの、「とてもありがたいことなのですが、そのぶん出ていく金額も少なくないので…」と苦しい状況だという。

「優遇してくださるところもありますが、場所によっては1日の練習で3000〜5000円くらいかかるところもありますし、トレーナーさんにお願いしているのでそのぶんの支払いもあります。もちろん試合が始まったとしても、予選を通らなければ賞金は入ってきませんから転戦費が出ることも考えていなければいけません。そうなると、ある程度は残しておかなければいけないぶんもあります。それを踏まえつつ、今は貯金を切り崩して生活しています」

例年のオフはトーナメントとは関係のないプロアマに呼ばれることでの臨時的な収入もあったが、今は企業もプロアマを行うことはできない。「昨年のオフにプロアマに出させていただいて貯めたお金で、今年に入ってタイに合宿に行ったのですが、そのときは当然ですけどこういう状況になるとは思ってもいなかったので…。開幕戦から試合があると思ってお金を使っていました」と悲痛な思いを語る。

不安は他にもある。7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」後に行われるリランキングがなくなることは5月に入って発表されたが、来年の出場権はどうなるのか。どうすれば自分はシードに入ることができるのかなどの細かい部分については現在検討中の状態。明確にイメージできない状況が続いている。「もちろん様々な状況があると思うのですが…。そういった制度がどうなるのか不安です」と心境を吐露した。

それでも「前向きに頑張って耐えていきます」と但馬。「つらいのは私だけではありません。ほかの選手の方々もそうですし、ファンの皆様や関係者の方々も一緒だと思います。この状況が一刻も早く終息し、皆さんに笑顔でお会いできる日がくることを心より願っています」と締めくくった。

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