待ちに待った国内女子ツアーの開幕戦に臨んだ渋野日向子は、1打足らずに予選落ち。波に乗れないまま2日間でコースを去ることになった。


初日はマーカーの戻し忘れという凡ミスで2罰打を科されたこともありイーブンパーのスタート。オフに取り組んできたアプローチを色々と試し、それがうまくいったのが初日だった。しかし「今日も一生懸命やっていたのは伝わりました。バリエーションはもちろん増えたのですが、それを試そうとし過ぎていたのかなとは思います」と、苦しんだ2日目を青木翔コーチは振り返った。

グリーン周りまで運びながら、そこから微妙な距離のパーパットを残すアプローチが多発。「ベストな選択、自分が今そこで何をしたらいいのか、決めきれずに迷って打っていたのもあったようです」。成長を実感していたアプローチだからこそ、実戦で色々と試したいという気持ちが強く働き、悪い流れに傾いてしまったと分析する。

技術的な面もそうだが、「知らず知らずのうちに、チームや周りがプレッシャーをかけすぎていたのかもしれません」と、心の面での変化もあったのではと推測。「彼女はチームみんなのことを思って、いろいろ背負ってしまう性格。そういった部分を感じ取ることがもっとできていれば良かったです。彼女の口から、はじめて『緊張しました』という言葉を聞いたくらいですから」。

コロナ禍で開幕がズレ込み、挑戦予定だった海外メジャー、そして東京五輪も延期に。試合開催の知らせが届くのも直前というなか、「調整の難しさもありました。あまり早くからプレッシャーのかかる練習をしてはいけないなど、いろいろ考えていました。このあとも時間が空くので、もう一度話し合って考えます」と、まずは今回の予選落ちの原因を分析する作業から入る。

「心の中で色々と抱えていたのでしょう。試合が始まるまでは感じていなかったことが、いざ試合が始まった時に出てしまったのだと思います。もっとアンテナを張っていかないといけないと思います」とするが、長いゴルフ人生の中で予選落ちはつきもの。どうしても注目されてしまう渋野、そして今回はコロナ禍での開幕戦という、偶然が重なってしまっただけともいえるが…。

次の試合は早くて8月中旬以降となる。「本人もめっちゃ悔しがっていました。謝ってきましたし。でも謝ることではありません。しっかり前を向きながら考えますが、今まで通りトレーニングしながら練習をします。鬼コーチと言われている身ですが、これからも地獄を見てもらいます。私も一緒に地獄を見ますけど(笑)」。

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