<アース・モンダミンカップ 4日目◇28日◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622ヤード・パー72>

朝から降り続く雨と、天候回復の見込みが立たないことから、明日29日(月)に順延することが決まった「アース・モンダミンカップ」の最終ラウンド。この今季開幕戦は、今後の若い力の台頭を予感させる展開になっている。


それは優勝争いを引っ張る、最終組の3人を見てもうかがえる。トップに立つのはトータル11アンダーの21歳・田中瑞希。それを3打差から追うのが20歳の古江彩佳と18歳の西郷真央で、実に平均年齢19.7歳の“ルーキー最終組”が形成された。そんな3人の経歴を、明日への意気込みの言葉とともに簡単に紹介する。

■昨年プロテストに3度目の挑戦で合格

首位の田中は、1998年10月24日生まれで、ゴルフ界に多くの名プレーヤーを輩出する熊本県の出身。現在ツアーを席巻する“黄金世代”の一人だ。熊本国府高時代は、同級生の大里桃子らとともに全国制覇も経験。高校卒業後はプロテスト挑戦を続け、3度目の受験となった昨年ようやく合格を果たした。また昨季はTP単年登録選手としてQT(予選会)からツアーにも参戦していた。しかし33試合を戦い賞金ランクは80位(約1098万円)とシード獲得には至らず。今季もQTランキング17位の資格で、ここから21試合程度(前半戦)の出場権しか持っていないというのが現状だ。

ここで勝つと、優勝賞金4320万円だけでなく、来年末まで続く今シーズンのフル出場権や、2022年シーズンの出場権も得ることができる見込み。「みんな活躍して、優勝もしているので、早く追いつけるように精一杯頑張りたいです」と話す同級生たちに並ぶ大チャンスも到来した。いつもコースで元気印の九州娘は「緊張はしていません。(今日は)ちょっとだけ練習に行こうかな。あとはゆっくりします」と自然体のまま、急きょポッカリ空いた日曜日を過ごすことになった。

■すでに“ツアー1勝”… 世代屈指の実力者

2位の古江彩佳は、昨年10月の「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマチュア優勝を果たすなど実績で2人を上回る存在。2000年5月27日に兵庫県で生まれ、安田祐香、吉田優利らと同じ“プラチナ世代”の筆頭選手にして、「普段は妹的存在」と同級生たちから癒し系ともいわれる存在だ。安田と同じ地元の滝川第二高を作春に卒業し、当初はその年のプロテストを受けてデビューを果たすはずだった。しかし、冒頭の通りツアー優勝を果たしたことで、それが免除に。昨シーズン途中にプロ転向を果すと、その後最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で2位タイになるなど、わずか4試合で2073万円の賞金を獲得した。

昨年の賞金ランクは54位だが、その富士通レディース優勝により今季34試合程度に出場できる権利を手にしている。“プロ初優勝”が近づいても「優勝は意識していません。一打一打集中したい」と目の前のプレーだけを考え18ホールを戦うつもりだ。「キャディさんと相談して、明日の戦略などを立てたいと思います」。優勝経験も“豊富”な最強ルーキーは、落ち着いて明日の朝を迎える。

■ジャンボ尾崎のDNAを継ぐ一人

2位に並ぶ西郷は、昨年のプロテストを高校3年生で通過。これまでのツアー経験もアマチュア時代に出場したもので、“正真正銘のルーキー”といえる。2001年10月8日の千葉県出身で、古江の1学年下の世代だ。地元の麗澤高を卒業し、現在は日本ウェルネススポーツ大に在学中。高校時代に『ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー』の1期生として合格し、以降日本ゴルフ界のレジェンドからも指導を受け育った。昨年には「日本女子アマ」で優勝。“女子アマ日本一”の称号を得て、プロ入りを果たした。

今季はQTランク10位で、田中と同じく前半戦の出場権を持って開幕を迎えた。ここで勝つと、国内女子ツアー初のプロデビュー戦Vという偉業も成し遂げる。“姉弟子”の原英莉花も「ゴルフに対するストイックさがすごい」と評する西郷は、「優勝を目指していきたいが、勝つためのプレーではなく自分らしいプレーで結果を出したい」と内容も伴う形でつかみとりたいという高い目標を掲げている。そのために今日も「練習場へいって調整する予定です。昨日、ラウンド後の練習でちょっとしたズレを修正できた。それを確認したい」と、準備に余念はない。

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