「関東中学校ゴルフ選手権」や「千葉県ジュニア」、「日本女子アマチュアゴルフ選手権」など数々のアマチュアタイトルを獲ってきた西郷真央。今年3月までは高校3年生。約4カ月遅れのプロデビュー戦となった「アース・モンダミンカップ」は、最終日を最終組で迎える。そんな西郷がジャンボ尾崎と出会ったのは2018年1月。ジャンボ軍団が開いた「ジュニアレッスン会」に当時高校1年生の西郷真央の姿があった。


レッスン会が行われたアコーディア・ガーデン千葉北は、ジャンボの2018年の抱負をひと言聞こうと、多くの報道陣が詰めかけていた。それに加えて、小学校3年生から高校2年生までのジュニア29人とその親、ジャンボをはじめとする尾崎健夫、尾崎直道の尾崎三兄弟、飯合肇、川岸良兼、原英莉花らジャンボ軍団が勢ぞろい。ジャンボが動くたびにカメラマンと記者が一斉に動くため、身動きが取りづらい状況だった。

ジャンボはジュニアの打席を1つ1つ移動しながら、丁寧かつやさしく、それでいて熱のこもったアドバイスを送る。自身が現役時代から今でも追求し続けている「飛ばし」がメインだ。「もっと振らんかい!」、「振り遅れが大きなフォローにつながるんだ」、「手首をやわらかくしてヘッドを利かせろ」とジャンボ独特の表現だが、みるみるジュニアたちのインパクト音が良くなっていく。

ジャンボが西郷の打席に行くと、まず名前を尋ねる。「西郷真央です。高校1年生です」。それを聞くとジャンボは、「セゴドンだな」とニヤリと笑う。ちょうど2018年1月からNHKの大河ドラマ、『西郷どん』が放映されていた。現場の記者たちからも笑いが起こる。実の西郷はオヤジギャグ?には反応せず、ジャンボの前でボールを何球か打って見せた。

「西郷どん、いいぞ」とジャンボは最初から褒める。確かに西郷は当時から他のジュニアとは違っていた。小柄ではあったがスイングは力強く、インパクトも弾道も鋭かった。ジャンボはフォローを大きくするレッスンを行い、次の打席に移っていった。その後、西郷は「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の1期生に合格し、定期的にジャンボの指導を仰ぐことになる。以来、今でもずっと『西郷どん』と呼ばれ続けている。

プロデビュー戦の初日を「70」で終えた西郷は、「スコア的にはアンダーを出せたのですごく良かったかなと思います。コロナの影響でジャンボ邸になかなか行くことができなくて、でも一度行かせていただいたときに『大変だけど準備はしとけ』と言われています」とジャンボについて触れた。また、今年1月に行われたジャンボの73歳の誕生日会では、「シードを獲ること、最終戦のリコーカップに出場すること」とジャンボたちの前で目標を発表した。明日、最後にリーダーボードの一番上に名前があれば、たった1試合で目標をクリアすることになる。(文・下村耕平)

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