<アース・モンダミンカップ 最終日◇29日◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622ヤード・パー72>

国内女子ツアーの初戦が、月曜日までもつれこんだ“5日間”の全日程を終えた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が相次ぐ中、開催に踏み切った「アース・モンダミンカップ」は、渡邉彩香の5年ぶり優勝という劇的なフィナーレを迎えた。大会開催に踏み切った主催のアース製薬・大塚達也会長は「ホッと一息ついているところです」と大会を無事に終えたことについて安どの表情を見せた。


コロナ禍の中での暗中模索。不安がつきまとう中で、試合展開は大いに盛り上がり、鈴木愛とのプレーオフにもつれ込んだ終盤の展開に息をのんだファンも多かった。今大会は中止となった日曜日を除く4日間の模様をインターネット中継で流し続けた。朝からホールアウトまで、最終日となった29日を除いては全4チャンネルでプレーや選手インタビュー、注目ホール中継など、多彩な見せ方でファンを魅了した。

無観客開催で報道陣も会場に入れない中、多くのファンが頼ったのがネット中継だった。この日もプレーオフの瞬間は25万人に迫る視聴者が熱戦を楽しんだ。新たな試みについて大塚会長は「大会の価値と選手の魅力をお伝えできた」と自信を見せ、「皆さんに存分に楽しんでもらうことが目的」という考えのもと、「コマーシャルにはこだわらないし、来年はさらにカメラも増やしていきたい」と、ネット中継のバージョンアップにこだわりを見せる。

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長も大会の成功を喜んだ。「感謝するしかありません。アース製薬様、自治体、コースの皆さま、運営、関係者の皆さまの労力と気配りはハンパなかったと思います。感謝、感謝でいっぱいです」と興奮気味に語った。

JLPGAが将来的に進めたいとしているネット中継についても、今回のものが大きなモデルケースになりそうだ。「女子ツアーにも大きなうねりがきた」とネット上でのファンの盛り上がりを感じた小林会長。「40時間以上も女子ツアーの素晴らしさ、楽しさを訴求していただいた」と、アース製薬の取り組みを賞賛した。

今大会はコロナ禍の中、予備日を使って72ホール完遂、全日程を生配信するという新たな女子ツアーのあり方を示した。今後の試合開催は未定だが、今回のケースでプロトーナメントの運営や訴求方法が大きな転換点を迎える可能性もある。両会長ともに有意義な大会だったと振り返った4カ月遅れの開幕戦が、今後の女子ツアーの動きに多大な影響を及ぼすことになりそうだ。

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