今週の30日(金)に開幕する「樋口久子 三菱電機レディス」から国内女子ツアーに復帰する予定の渋野日向子。8月から2カ月間は海外女子メジャー2試合を含む6試合に出場するため、長い海外遠征に臨んだ。合計19ラウンドの場で渋野は何を得たのか。4カ月ぶりの国内大会を前に、スタッツと渋野自身のコメントで海外の経験を振り返ってみる。今回は米本土2戦目、3戦目について。


最終日に崩れはしたが、「ANAインスピレーション」で2度のアンダーパー、3日目には「67」というスコアで上位進出をうかがわせた渋野。スコットランドで見せていたアイアンの振り抜きの悪さは消えつつあった。パッティングもクロスハンドグリップに変えて、確実に転がり、距離感が良くなっていく。米本土での試合は残り3試合。ここからさらに成長を見せることになった。

ANA翌週、米国西海岸を襲った大規模な山火事による大気汚染の影響で72から54ホールへと短縮となった「キャンビア・ポートランド・クラシック」では、バーディラッシュからスタート。初日の前半で4バーディを奪った。しかし後半に入るとグリーンを狙うショットのスピンコントロールに苦戦。ピンに寄せきれない場面が増え、日没により1ホール残す状態で、結局1アンダーに終わった。

続く2日目は表情が晴れた。ショットへの自信が戻りつつあったANAから、一気に完全復調の気配。「口には出さないけれど、心の中で“チャー・シュー・メン”と唱えながら、この36ホールを回っている」と、リズムを少し意識することで効果は表れた。「それがマッチしてくれた。パットが入らずちょっとイライラする部分もあったけれど、ショットの調子が良いので悪循環にならなかった」と、3アンダーの「69」をマークし、最終日も2アンダー。トータル6アンダー・24位タイで大会を終えた。

50センチの“お先パット”を外すダブルボギーもあったが、4バーディを奪った最終日。「今年、海外で計4試合戦って一番手応えはありました。先週は最終日に落としてしまったぶん、今週はアンダーで回ることができた。ちょっとずつ自分のゴルフに対して、自信というか、自信はまだ持てていないけど、ちょっとずついい風になってきていると思う」と、3日間の戦いを笑顔で振り返った。

ポートランドでの3日間はバーディが5つ、4つ、4つと渋野らしい結果も表れた。ダブルボギーが3日間とおして2つ。たらればだが、ここをパーで切り抜ければ、トータル10アンダーで、優勝したジョージア・ホール(イングランド)のトータル12アンダーに迫っていた。ANAの日替わりゴルフとは違い、確実に安定感を増して米国のコースにも慣れていった。

「気持ちが楽になりました。1週間空くのでしっかり調整できるし、リフレッシュもできるので次のショップライトに向けてはいい流れで行けると思う。しっかり日曜日までプレーできるようにがんばりたい。今日よりも再来週、再来週の試合よりもKPMGといけるように。右肩上がりにいけるように頑張りたい」。10月に迎える米国最終戦のメジャー、「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」に向けて気持ちもゴルフの内容も前向きに転じていった。

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