2020年の日本ツアーを賞金ランク1位で終えた笹生優花が、「全米女子オープン」出場のため、3日(木)、羽田空港から現地へと出発した。アマチュアとして出場した昨年は89位で予選落ち。だが2年連続2度目の挑戦にも気負いはなく、目標は「楽しんで勉強になれば。去年はアメリカで戦っている選手と回ることができて、すごく勉強になった。今年もたくさんのことを学びたい」。日本ツアーの“女タイガー”が、米国本土で多くのものを吸収する。


再び海外メジャー出場のチャンスを得たが、今年は新型コロナウイルスの影響で、すぐに渡米を決断することはできなかったという。エントリーは早々に済ませたものの、米国での感染拡大のニュースが伝わってきて「少し様子を見よう」と、先週の「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」目前まで熟考を重ねた。「試合があるなら出たい。でも、さらに(米国の感染者数が)倍とかになったらやめようとも思いました。でも、あまり変わらなかったので、自分たちで気を付けて出るとを決めました」と決意を固めた。

リコーカップを終え、すぐに渡米の準備を開始。マスク、消毒液、除菌シートなどに加え、「向こうで極力外に出なくても済むように」と食料品も買い込んだ。「向こうではコースとホテルの往復だけ。食事もご飯と缶詰の生活をします。日本にいる時の10倍は気を付けないと」。出発時もマスクを2枚重ね、さらにフェースシールドをつける徹底ぶりだ。

現地到着後は、時差調整もかねて「丸1日寝ます(笑)。寝て調整する派なので」と、まずは体をしっかり休めることから始める。現地時間4日から練習をはじめ、翌5日から試合が開催される2コースで練習ラウンドを行う。海外での試合経験が豊富な笹生も、今回の開催コース・チャンピオンズGCがあるテキサス州での試合は「初めて」のこと。「(距離が)長いのは間違いない(笑)」と想定する程度で、情報はここから練習を通じて集めていく。

一緒に回りたい選手を聞かれると、「パク・ソンヒョン選手。前にフィリピンで一緒に回ったことがあるんですけど、ショットも違うし、アプローチの引き出しもたくさんある。ああいう選手が好きですし、勉強になるので回りたいです」と声を弾ませた。過去に「全米女子オープン」、「全米女子プロ」を制している元世界1位とのラウンドを熱望しながら、調整が進められる。

今後の米国ツアー参戦、さらに世界1位を目指す19歳にとって、ここからの海外での1試合1試合が将来への試金石となる。「アメリカでプレーできるのはゴルファーとして夢。今年日本ツアーでここまで結果が出せるとは思わなかったし、できすぎ。優勝ももっと時間がかかると思っていました」。デビューイヤーにいきなり国内2勝を挙げた規格外ルーキーが、今の自分の力をまずはテキサス州で測っていく。

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