不要なストレスをなくすために必要な考え方とは

■3つの視点のどれに近いですか?
突然ですが、あなたは次の3つのうち、どの視点に近いですか?

1. 周りはすごいけど、私は大したことないと思う
・「隣の芝」が青く見えることが多い
・気がつけば「私なんて」を口走っている

2.「あいつのせいだ」とイラつくことが多い
・「私は正しい」と意見を曲げないことが多い
・私は周りより勝っており、人を見下すことが多い

3. 私の良いところも他人の良いところも分からない
・他人が信じられず、私の力も信じられない
・他人に期待しないし、他人から期待されることもない

1は「私はNot OK、あなたはOK」という自己否定や劣等感に満ちた視点、2は「あなたはNot OK、私はOK」という他者攻撃的で自己中心的な視点、3は「私もあなたもNot OK」という虚無的で絶望的な視点です。

■「OK」と捉える人・「Not OK」と捉える人
このような「Not OK」の視点を持つことは、とてもストレスのたまることです。「私はNot OK」と自己否定すれば他人からは攻撃されにくいですが、自信をなくします。「あいつはNot OK」と他者否定すれば自分が傷つくことは避けられますが、友だちをなくします。「私もあいつもNot OK」と両方否定すれば、期待して落胆するリスクはありませんが、人生は暗闇になります。

一方、こうした発想をしない人もいます。上の3つにピンとこない人は、次のタイプに近いのではないでしょうか?

・自分と他人の良いところが同じくらい頭に浮かぶ
・人には苦手なことや恥ずかしいことがあって当然だと思う
・色々な人がいて、お互いに協力し合っていくのが世の中だと思う

このように、「私もあなたもOK」と自分の価値も他人の価値も認め、悪いところも受け入れ、助け合おうとする人は、ストレスをためずに人生を送り、世の中を渡っていくことができます。とはいえ、現実には「Not OK」タイプの人の方が多いもの。では、どうしてこの発想になってしまうのでしょう?

■「Not OK」な人がこだわる「競争」の視点
「Not OK」で自分や他人を捉えるのは、常に「競争」の視点でこの世界を見ているからです。「私はNot OK、あなたはOK」は、他人との競争に負けて、劣った自分をあわれむ視点。「あなたはNot OK、私はOK」は、勝っている自分を確認する視点。「私もあなたもNot OK」は、競争に負け続けた末、「闘っても無駄」とあきらめている視点です。

こうした「競争」の視点は、家庭や学校などの集団生活のなかで、自然に身についてしまうものです。一般的な家庭では、「お父さんは○○なんだから、お前はそれを越えろ」「姉はハキハキしているけど、弟は……」といった競争の視点から出る言葉が何気なく発せられています。学校では、子どもたちの能力が点数や順位のみで評価して語られ、個性の差も、「覇気のある子」「地味な子」など優劣で語られることが多いものです。

そうした環境の中で生きていると、知らず知らずのうちに競争の視点に影響され、自分や他人、社会を「OKなのか、OKじゃないのか」と優劣、合否で捉えてしまうようになるのです。

■「私もあなたもOK」な人がストレスフリーなわけ
「私もあなたもOK」と考える人は、こうした表面的な競争から自由でいられる人です。人にはそれぞれ得意なことがあれば、苦手なこともある。外向的な人もいれば、内向的な人もいる。人はそれぞれに違うのだから、比較・競争することはできないと考えています。無意識のうちにこの視点が身についている人は、家庭の影響が大きいと言えます。親が子どもの個性を認め、その子の良さに注目している。悪口が交わされることなく、他人の良いところを言葉にしている。こうした家庭で育てば、学校や友だち関係のなかで競争にさらされたとしても、「私もあなたもOK」と考えられます。

「○○クンは頭がいいけど、ボクは……」「私は明るい。○○ちゃんは暗い」というように、優劣の評価に囚われることも、そうした評価を自分や他人に下すこともなく、ストレスフリーでいられるのです。

■「私もあなたもOK」な人の「社会」の捉え方
「私もあなたもOK」と考える人は、社会の捉え方もストレスフリーです。社会に生きる人は、一人ひとりに違う個性(得意・苦手の違いや性格の違い)があり、そうしたさまざまな個性の人たちが得意なことを生かし、苦手なことを助けてもらいながら、「協力」して生きていくところだと捉えているからです。「とはいえ、実際の世の中は競争社会」「勝ち残らないと生きていけない」と疑問を持つ人もいるでしょう。しかし、「私もあなたもOK」という立場に立てば、さまざまな競争を「ゲーム」のように捉えることができます。

たとえ受験戦争に敗れたとしても、「落ちた私はNot OK、受かったあなたはOK」とは考えません。受験というゲームには負けても、「そんな私がダメ」だからではない。だからこそ、敗退に打ちのめされずに次の作戦を練ることができるのです。

■「Not OK」な人が競争社会に弱いわけ
一方で「Not OK」の立場に立つ人は、競争社会で勝ち続けていなければ、安心できません。学校でも仕事でも成功し、周囲から一目置かれ、「カッコいい私」になる。そうでない自分なんて「Not OK」だし、そのレベルに達しない友だちやパートナーも「Not OK」。

こうした競争社会のなかで「負け」が重なると、「私は何をやってもダメ。でもあの人だっていずれダメになるだろう」といった「私もあなたもNot OK」の発想に傾いていきます。このように、「Not OK」の発想をする人は、常に競争を気にして生きなければならず、しかも、負けたときに心が折れてしまうのです。

この世は競争社会。だからこそ、この世を元気に泳いでいくためには、「私もあなたもOK」の視点を持つことが必要なのです。この立場に立てば、学業や仕事の競争を「ゲーム」という感覚で、何度でも挑戦することができますし、個性の違いを生かし、チームで戦うこともできます。また、苦手なことは個性の違いによるものなのだから、得意な人に率直に協力を依頼することもできます。

この視点は、「意識」一つで身につけることが可能です。「私はダメ」「あいつはダメ」と口走りそうになったら、逆に「いいところ」を見つけ、「ダメ」と思われるところは、どうフォローできるのかを考えてみましょう。「私もあなたもOK」な視点は、こうしたちょっとした心がけによって、自分のものになります。ぜひ、今日からトライしてみてください。

大美賀 直子

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