■小倉優子さんも「子連れ再婚」の危機に?
前の夫の不倫による離婚からやっとの思いで立ち直り、2年前に歯科医と再婚。幸せな生活を送っているとばかり思われたタレントの小倉優子さんの離婚危機のニュースに驚いた人も多かったのではないでしょうか。

前の結婚で授かった7歳と3歳の子どもたちに加え、今夏に今の夫との第3子も誕生するというさなか、別居をしていることが明らかになりました。報道によると、別居した小倉さんの夫は、弁護士を立てて離婚に向けた話し合いを進める姿勢も見せているといいます。

「夫を支える妻として私の至らない点がありました。今は家族で穏やかに過ごせる日を心から願い、二人の子供達と新しい命を大切に守って参りたいと考えております」とみずからコメントを出した小倉さんですが、実際に何が原因でどのような状況をたどり、夫婦関係が悪化していったのかについては言及しませんでした。

ただ、まわりの憶測はどうあれ、出ていった小倉さんの夫に、この先一緒に生きていこうと決めた妻とふたりの子どもがいて、これから生まれてくる愛すべき実の子どもがいることは紛れもない事実。そんな3人から背を向けようとしている彼に対し、世間からは同情の声もあるようです。

ですが、幼い子どもを抱える夫婦の問題も扱う私たちから見ると「無責任すぎる」と責められても、反論の余地はないのです。

■「別居後すぐに離婚」はレアケース
というのも多くの場合、たとえ夫が家を出て行き別居状態になったとしても、すぐに弁護士を立てることはまずありません。

なぜなら、夫が出て行く理由が「妻への不満」だとしたら、その不満が解消されれば夫婦問題は解決へと向かうもの。子どものことや結婚そのものを応援してくれた親や親戚、友人だっています。「妻が理解してくれれば、離婚までは考えない、可愛い子どもたちのために家に戻ってもいい」と考える夫は圧倒的に多いのです。

とくに子どもがいる場合は、試験的に別居をしたとしても、お互いが冷静になって話し合いを重ね、夫婦として向き合う努力をすることで、お互いに対する不満が軽減したり、子どものために折り合っていこうと思い直したりして、夫婦関係が修復するケースは少なくありません。

実際、今回の小倉さんは「子どもたちや生まれてくる子のためにもやり直したい」とまわりの人に打ち明けているといいます。であれば、なおさら「別居後に間をおかず、いきなり離婚」というあまりにも身勝手な選択をした夫は「子どもに対して無責任すぎる」などと世間から批判されても、言い逃れできないでしょう。

■再婚後も良好な親子関係をキープする3つのポイント
あらためて子連れ再婚の難しさを考えるきっかけにもなった今回の報道でしたが、救いと言えるのは小倉さんと子どもたちの関係が良好だといわれていることです。“可愛いママタレ”としてのイメージをキープしている小倉さんを応援している女性たちが多いのも、仕事や家事のバランスをとりながら一生懸命に子育てをしている姿が魅力的だからでしょう。

そんな小倉さんのように、再婚しても子どもとの関係を良好に保つためのポイントは3つあります。

▼ポイント1:前夫の悪口を吹き込まない「前のパパのせいで、私たちはひどい目にあったんだよ」「最低なパパだったね」などと、前夫の悪口を子どもに言うのは厳禁。夫婦間の事情はさておき、子どもにとってはどちらも自分の大切な親であることには変わりないのです。

▼ポイント2:事実を伝える子どもに嘘をついたりごまかしたりするのも避けるべきこと。やがて子どもが成長して事情がわかるようになった時、親としての信頼をなくしたり心の傷になってしまうケースもあるからです。「別の人と暮らしても、子どもへの愛情は変わらない」という事実を伝えましょう。

▼ポイント3:子どもの不安をとりのぞく親の再婚に関して子どもが不安を感じていても「親が幸せそうならそれでいい」と自分の感情を抑えてしまう、大人びた考えを持つ子どもも少なくありません。子どもにとって親の再婚はとても大切な話なので、時間をしっかりとって丁寧に子どもたちに向き合うことで不安をとりのぞくことを心がけましょう。

子どもは親が思っている以上に、大人の感情を敏感に読み取ります。自分たちの離婚や再婚がマイナスになるものではなく、みんなで一緒に幸せになるための選択だということを伝えましょう。この先、誰とどんなふうに暮らすことになっても親子の間を流れる愛情が盤石なものであれば、関係は良好に築いていかれるものなのです。

岡野 あつこ(離婚ガイド)