■今こそおうちを整えたい!
家にいる時間が長くなると、お家での暮らしをもっと快適にしたい!と考える方が多いのではないでしょうか。とはいえ、家族と片づけを行うと、どうにもトラブルが絶えません。中でも「捨てなさい!」「捨てたくない!」の争いについてよく相談を受けます。

ここでは、ご家庭のトラブルの構図としてありがちな「モノを捨てたがらない子供」と「捨てたいお母さん」に向けて、子供部屋に対する片づけのアプローチを3つのステップでご紹介します。

■ ステップ1. どうなったら嬉しいかを話し合う
いきなり、ゴミ袋を手にして捨てるモード全開で片づけようとするのは、誰だってイヤなもの。親子であればなおさら反抗したくなりますよね。そこで、いったんゴミ袋はしまっておいて、まずは「どんな部屋にしたい?」と理想を思い描くことから始めましょう。

これには、

・よーし!やるぞ!という本人のやる気アップ

・ここまで来たら片づけ終わり!のゴールが親子共にハッキリする

という効果があります。

「どんな部屋にしたい?」と聞いても何も返答が無いようであれば、こんな問いかけをしてみてはいかがでしょうか。

・どんな部屋だと嬉しいかを10個挙げてみて(部屋の中にベッドが置ける配置、友達にオシャレだと言われる部屋、など) 

・部屋が変わったら、何がしたいかを教えて(週に2回は友達に遊びに来てもらいたい、自分の部屋でyoutube撮影をしたい、など)

このとき、親はあくまでもサポーターに徹し、「あなたの望みをかなえてあげる努力を惜しまない」という立ち位置でいるとお子さんも意見を出しやすいようですよ。

なお、話し合うときは、横並びで歩きながら行うとお子さんから意見が出やすいようです。
 ■ステップ2. モノは捨てない前提でスタートする
では、早速片づけスタート!

と、ここで自分の意見を挟もうとする親御さんがいらっしゃいます。家具の配置はこの方がいい! その雑貨は高かったから捨てるなんてとんでもない! こんなゴミみたいなオモチャ、もう使わないでしょ?

せっかくステップ1でやる気がみなぎっているお子様のテンションが一気に下がるのがひしひしと伝わってきます。

ここで大切なのは、「捨てなくてもいいんだよ。ただ、全て確認はしようね!」という声がけ。

その上で、全ての持ち物に対して、「これはどう?」とあえてあいまいな言葉で聞いて、お子さんに分けてもらってください(これは要らないよね?はNGワードです)。この確認作業にはかなりの時間を要しますので、覚悟してかかってくださいね。

1時間もすると、お子さんは次第に分けることに疲れてきます。

一度その大変さを味わうと、小学校高学年程度のお子さんなら、「これ以降、読み終えた雑誌は全部要らないってことでいいや」「鉛筆は10本だけ残すことにしようかな」などと、自分なりに残すもののルールを設定するでしょう。逆に小さいお子さんには、「この箱に入るだけってことにするのはどう?」などとアドバイスしてあげると良いですね。

中にはルールを設定することを拒否し、我慢強く分ける作業を続けるお子さんもいらっしゃいます。人はどうでもいいことにそこまでの集中力は持続しません。つまり、最後までやりきるということは、そのお子さんにとって「大切なもの」であるということの表れでしょう。

大切なモノは部屋の中の特等席に飾ってあげてください。そして、そのために追加で収納グッズを購入する必要があるなら、その価格を試算し、子供にもしっかりと金額を伝えてあげましょう。自分が心から気に入っているモノに親が理解を示すことで、逆にどうでもいいモノへの執着が薄らぎます。

そのメリハリをつけることもポイントですね!

■ステップ3. モノを手放すと生まれるメリットを伝える
最後はモノを手放すメリットを伝えることです。

子供に響くのは「空間が広くなることで得られる嬉しいこと」です。例えば「このオモチャが半分の量になるなら、ベッドを置いて自分の部屋にできるよ」といった具合です。

お子さんが小さい場合は、「ここに何も置かなければ、部屋の中で自転車に乗れるよ、縄跳びもできちゃうよ」というのもいいですね。押し入れを秘密基地にすることもできますし、部屋の中で小さなテントを広げる遊びもできるかもしれません。

一度それを体験すると、子供自身がモノよりも空間の方が楽しい!と感じるようです。

私が片づけをサポートするときに、一度オモチャを他の部屋に押し込み、子供達に「空間が広いことの楽しさ」を満喫してもらってから、改めて「さて、このオモチャの山はどうする?」と問いかけることがあります。選ぶのは子供達。どちらでもいいよと言うと、ほとんどのお子様が空間の広さを選んでいますよ。

モノを捨てたがらない子供に対する、片づけのアプローチを3つのステップでお伝えしました。どなたかの参考になりましたら幸いです。

香村 薫(シンプルライフガイド)