「お金を失う悲劇」との付き合い方

「お金を失う悲劇」との付き合い方

■経営破綻した旅行代理店の事件から学ぶ損失との向き合い方
経営破綻した旅行代理店の債権者集会の報道を見ました。客の旅行費用の前金をかき集めて、会社はそのまま倒産。旅行は不成立、前金も戻ってこないという悲惨な状態でした。



私が注目したのは、お金を失った人たちの反応です。泣く、怒る、しまいにうつ病になる人まで。旅行代金ですから、数十万円のことです。そこまで深刻な被害者がいることに驚きました。

悔しい、許せないという気持ちは分かります。もちろん、お気持ちは分かりますが、平常心をみずから壊してしまうほどの反応をしてしまっては、人生の時間がもったいない。被害は被害として割り切って、早く日常を取り戻してほしいと願うばかりです。

■悲劇や悲運を、どう受け止めるか?
と申す私も、過去に百億円の借金に苦しんでいた時期がありました。精神的苦痛だけなく、多くの個人資産も失いました。しかし、そのおかげで今の自分の豊かさがあると思っています。

また、投資の失敗で失ったお金も数百万円はあります。しかし、それは投資家として必須のプロセスでした。お金を失う辛さや怖さと向き合うことで、現在の穏やかな境地に達することができたのです。すべては、心の受け止め方次第だと思いました。お金に関して、今日は3つのことをお伝えしたいと思います。

■「早割」がなぜ安いのか?
まず第一に、前金とは戻ってこないことがあると覚悟しておくべきこと。前金で支払うということは、万が一没収されてしまう場合もあるのだと考えておくべきです。だから、早割は安くなるのです。

もし、前金の不確実性が許せなければ、前金取引を止めるか、何らかの前金保全策を講じること。取引の基本は、いつもキャッシュオンデリバリー。現金と交換が商取引の原則なのです。

ただし、今回は、一部のクレジットカード会社は、旅行代金の返金に応じているようです。同じ前金でも、クレジットカードを使う方が、リスクが小さいということは新たな発見でした。

■損失は、人生のコストではないか?
第二に、お金を失う不条理について。私たちは、人生の中で、いろいろな失敗でお金を失っています。

・チケットを買ったけれど、風邪をひいて行けなかったイベント代。
・受講料を払ったのに、最後まで続かなかった勉強会。
・サイズ違いで一度も袖を通さなかった衣装代。
・オレオレ詐欺で、悪人にお金を贈呈してしまうことまであります。

人生においては、それらの喪失は、コストではないでしょうか。完璧な人生などありませんし、お金の使い方を誤ることもあります。お金を失うことで、貴重な学びを得ることもあります。詐欺や前金没収に限らず、思わずお金を失うことがあります。そうした不条理な現実を受け入れる度量も、人生には必要です。

■思考が腐れば、お金は再生しない
第三に、お金は前向きな思考から生み出されるということ。肉体労働であろうと、製造業であろうと、どんな仕事であれ、報酬は、人間の思考や意図から生まれてきます。思考は未来の可能性に向けられるべきです。過去の失敗や後悔にとらわれているときは、新たなお金を生み出すことができません。従って、失ったものを取り戻すこともできないのです。

どんな理不尽なことでお金を失ったとしても、私たちは、気持ちの持ちようで、お金を再生することができます。報復や追求の矢を他人に向けることよりも、もう一度、自分でお金を生み出すヤル気を燃やせばいいのです。心の切換えができたとき、ご褒美としてのお金を使うことは、いっそう楽しくなります。心の傷をいやしてください。そして、より強い心で、お金を再生するのです。

北川 邦弘

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