アルバム『Kiss from the darkness』を発表したSCANDALに、作品への思いを伺いました。

いろんなことに挑戦しても怖くなくなった。

プライベートレーベル“her”からの第1弾アルバム『Kiss from the darkness』は、シンプルなバンドサウンドを軸にしつつも、とても幅広く自由な一枚だ。アコースティックな手触りの「ランドリーランドリー」はTOMOMIとRADWIMPSの武田祐介、ホーンの入った‘90sアーバンソウル、「NEON TOWN ESCAPE」はHARUNAと佐藤千亜妃という、それぞれプライベートでも付き合いのあるミュージシャン仲間とタッグを組み、新たなアプローチに挑戦している。

「これまで作り上げてきた鉄板みたいな曲もありながら、とても幅が広がったので、ツアーが楽しみなんです。ライブでアレンジしがいのある曲が集まりました」(TOMOMI)

「“her”を立ち上げて自由な気持ちになれたんです。だからこそ、今まで見せてきたポジティブな部分だけでなく、人間らしさを落とし込めたと思います」(HARUNA)

再スタート地点に立ち、力強く進もうという意志が溢れた歌詞。CDのみにボーナストラックとして収録される「YOU GO GIRL!」は、別れを機に“胸を張って生きたい 涙になんて負けない”と前を向く曲だ。

「レーベルを立ち上げるっていっても、ほんとに4人でやっていけるのかなって思ったり、これから先、どんなバンドになっていくべきなんだろうっていうビジョンが見えなくて、ひとりで不安な時があって。夜中に3人にLINEして急遽翌日集まって、思ってることをぶつけ合ったんです。ずっと立ち止まってる感じがして、新しいことにトライできてないって思ってたことも話して。そこでメンバーからかけてもらった言葉がすごく心に残って、次の日にその歌詞を書いたんです」(RINA)

「みんな同じように不安は抱えてて…。10年同じ場所でやってきたけど、そのまま続けていくのが正しいのか、新しいスタートを切るべきなんだろうかって話して、4人の気持ちが同じだってわかったんです。RINAがこの曲を書いてきてくれたことで救われたし、今回アルバムに入れることができて、その時の立ち止まっていた自分たちも丸ごと救ってくれた気がします」(HARUNA)

結成から約15年、メジャーデビューから約10年の現在。今後のビジョンについては、どんな結論が出たのだろうか?

「バンド自体、やれるところまではやろうっていうことはずっと言ってます。今回のアルバムで音楽性も広がったし、できることは幅広く、いろんなことに挑戦しても怖くなくなってきてますね」(MAMI)

「レーベル名を決めるうえで、自分たちの方針を話す機会があって。“her”って名前には、『女性であることを楽しみながらかっこいい音楽をやりたい』っていうスローガンが込められてるんです」(RINA)

アルバム『Kiss from the darkness』。SASUKE、武田祐介(RADWIMPS)、佐藤千亜妃らが参加。【初回限定盤A(CD+DVD)】¥4,000 【初回限定盤B(CD+雑誌)】¥3,800 【通常盤(CD)】¥3,000(her)

スキャンダル 左から、TOMOMI(Ba&Vo)、HARUNA(Vo&Gt)、RINA(Dr&Vo)、MAMI(Gt&Vo)。2006年、大阪で結成、‘08年メジャーデビュー。近年ではファッションアイコンとしても注目を集め、自身のアパレルブランド『Feedback!』をプロデュース。3月からはワールドツアーがスタート。

※『anan』2020年2月19日号より。写真・内山めぐみ 取材、文・小松香里

(by anan編集部)