日々、仕事もプライベートも頑張る、anan総研からリアルな体のお悩みが続々…。養生法に詳しい国際中医専門員の櫻井大典先生が、ずばり解決します!

お悩み:仕事などで言われた言葉を、必要以上に気にしてしまいます。ひどいときは、逆流性食道炎になることもあります…。(32歳・会社員)

回答:思い悩むと消化器系の機能に関わる「脾(ひ)」が弱る。まずはストレス発散を!
考えすぎや消化機能の低下は、気の滞り(気滞)(きたい)によるものと思われます。「脾」という消化器系全般の機能が低下している可能性が高い。思い悩むと“気が結ぶ”、つまり気の巡りが悪化します。恋をすると食欲が落ちる“恋煩い”も同じ。対策は自分の好きなことをしてストレス発散すること。また逆流性食道炎は食事内容に原因がある可能性も高いので、脂っこい料理を食べていないか、量が多すぎないか、いま一度確認を。

お悩み:片頭痛がひどすぎて悩んでいます。仕事にならないほどの痛みがすごい頻度で発生し、とても困っています。(31歳・PR)

回答:原因はストレスかもしれません。“いい発散法”で心をゆるめて。
中医学で痛みは栄養不足や疲労によるものと、血流障害やストレスによるものの2種類あると考えます。総合的に診ないと原因は特定できませんが、片頭痛は主に後者となります。予防法としてストレスを認知して発散法を複数持つこと。ストレスや不調をどんなときに感じるかを分析し、買い物やカラオケなど好きなことで発散してください。発散法は自他を傷つけないことが大原則です。過食したり愚痴を言ったりするのは避けましょう。

お悩み:カラダがとにかく重くて、朝ベッドから起きるのも大変。準備をするだけでもドッと疲れてしまって困っています。(26歳・アパレル)

回答:だるい重さと疲労感の原因は異なります。痰湿(たんしつ)×気虚(ききょ)に、複合的にアプローチ。
カラダの重さは体内に不要な水が溜まった「痰湿」、疲労感は気が不足した「気虚」による不調と考えられます。よって水はけを改善しつつ、エネルギーの補給をすること。まずは1日に口にする飲食物を1週間分書き出し、脂と糖と水分を余分に摂ってないか、空腹になってから食事しているかを見直しましょう。また気を補う食材を摂ることも大切。米や芋、5月頃から旬を迎えるそら豆など、火を通すとほくほくする食べ物がおすすめです。

お悩み:生理前は顎下にニキビが絶対できてしまいます。食欲も抑えられず…。ニキビと食欲を何とかする方法が知りたいです!(35歳・歌手)

回答:生理前は気や熱が滞りやすい時期。その他の時期の生活を正しましょう。
顎下にニキビができるのは生理前で食欲を抑えられないから。食欲が増すのは熱が溜まっているのが原因です。脂が多く味が濃いものや甘いものを食べるとさらに食欲が亢進します。常日頃から熱が溜まりにくい食事を意識しましょう。理想のバランスは葉もの野菜4:穀類4:動物性食品2。これを基準に今の食生活を見直してみてください。ストレスによるメンタルの不調や生活環境の暑さも熱となるので気をつけましょう。

櫻井先生からのメッセージ

ここまで読んで「楽しみも我慢して摂生すべきなの?」と戸惑う方がいるかもしれません。でも決してそうではないんです。養生とはいわば、好きなことを楽しんでもビクともしないカラダづくりです。もちろん100%できなくたってよく、一週間のトータルで見たときにとんとんになればいいと考えましょう。それくらいじゃないととても続きません(笑)。養生する目的は明日や半年後を良くすることです。つまり、継続することが一番大切。「こういうやり方なら私もできるかも」と、柔軟な気持ちで取り入れてもらえたらと思います。今日できなくても明日、明日がだめなら明後日でOK。ゆっくり帳尻を合わせていきましょう。

※『anan』2020年3月25日号より。イラスト・原田桃子 取材、文・門上奈央

(by anan編集部)