ディズニー&ピクサーの最新作にしてピクサー映画史上もっとも泣ける作品として呼び声高い『2分の1の魔法』が、近日の公開を控えている。
本作は、“お父さんに一度だけでいいから会いたい!”と願う内気な少年イアンと、“もう一度だけお父さんに会って伝えたいことがある”陽気な兄バーリーが、父を完全に蘇らせる魔法を探す旅に出る物語だ。

劇中において、主人公イアンは24時間だけ父を蘇らせる魔法を使うが、不完全な魔法で蘇った父は“足”だけ。
ピクサーの制作陣は、この“足だけのお父さん”を感情移入できるキャラクターとして描くために何度も試行錯誤を重ねたそうで、その中で一番苦労したことは「足だけで感情を表現すること」だったそう。そのために実際の俳優に協力してもらい、下半身の動きを徹底的に研究したうえで、足だけで感情を伝える方法を見つけている。

そこでピクサーの制作陣が協力を仰いだのが、『メリー・ポピンズ』のバート役で有名な、ハリウッドのベテラン俳優であるディック・ヴァン・ダイクだった。
彼は、1968年公開の主演作『チキ・チキ・バン・バン』によって日本でも有名となり、のちに『ナイト・ミュージアム』シリーズにも出演。2019年公開のミュージカル映画『メリー・ポピンズ リターンズ』では、撮影当時91歳だったにも関わらず軽快なタップダンスを披露しており、そのリズム感抜群のダンスセンスは94歳となった今も衰えていなかった。

作画監督のアリソン・ラトランドは、ディック・ヴァン・ダイクらの協力によって完成した“足だけのお父さん”のキャラクターについて「下半身だけでユニークな人柄や誠実で真面目なこと、イアンとバーリーと心を通わせることが分かる表現力が必要でした。お父さんは見ることや聞くことはできませんが、足で触れることはできます。足の動きだけでイアンとバーリーを大切に思っていることを表現するのですが、それは私たちにとって興味深いチャレンジでした。たくさんの人とのコラボレーションでお父さんのキャラクターを描くことができ、とても楽しい経験になりました」とコメント。

こうして、ピクサーの制作陣が作り上げた“足だけのお父さん”は、表情がなくてもイアンとバーリーへの愛情にあふれた、家族思いのキャラクターとなった。

イアンとバーリーは、24時間以内に無事にお父さんを蘇らせ、一目会うことができるのだろうか。ピクサー史上最も衝撃的な感動の結末が待ち受けているという本作に、ますます期待が高まるばかりだ。

『2分の1の魔法』
近日公開
■監督:ダン・スキャンロン(『モンスターズ・ユニバーシティ』監督)
■製作:コーリー・レイ
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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