第2Qのブロックを含めディフェンス面でもチームを牽引

 米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズは11日(日本時間12日)、本拠地でブルズと対戦。今季2敗を喫している相手に126-114で勝利。怪我からの復帰以降、4試合連続スタメン出場となった八村塁は復帰後最長の31分48秒の出場で、復帰後最多の20得点をマーク。4リバウンド、3アシスト、2スティール、2ブロックも記録した一方で、小兵イシュ・スミスが豪快なブロックで存在感を発揮した。

 まさに「柔よく剛を制す」。小兵イシュ・スミスが巨漢選手相手に豪快なブロックで会場を沸かせた。プレーオフ進出を争うブルズ相手に貴重な勝利を収めたウィザーズ。ポイントガード(PG)のスミスが、9アシストを記録したオフェンス面だけではなく、ディフェンス面でも躍動した。

 この試合で5つのディフェンシブリバウンドを奪ったスミスが、会場の観客を驚かせたのは第2クォーター(Q)残り2分39秒の場面だった。

 トマシュ・サトランスキーのパスを受けてペイント内に侵入したサデウス・ヤングが、そのままリムへ突進するかと思わせて、右からカットしてきたクリスティアーノ・フェリシオへパス。パスを受けたフェリシオが余裕のダンクで得点かと思われた次の瞬間、左斜め後ろから待ってましたとばかりにスミスがジャンプ一番、素早くボールに手をかけるとそのまま奪取。あっさりと奪われたフェリシオは呆気にとられた様子で、一瞬その場に立ち尽くした。

 ウィザーズのスコット・ブルックスヘッドコーチ(HC)は、このブロックショットを含めディフェンス面でも躍動したスミスについて「素晴らしい」と試合後に称賛。「ディフェンス面で活発だったし、9アシスト、0ターンオーバー。彼は試合を読み切ったね。彼はペイント内に侵入して混乱を引き起こす能力を持っている。常にそれを実行するのではなく、バランスを保ってプレーしている時がいい。ディフェンス面では、彼にとって全体的にみて最高の試合の一つだったと思う。相手のガードを妨害し、プレーを決めてボールをキープする」と続け、PGとしてチームを勝利へ導いたことを評価した。

ブロックにファンも興奮「エグいな」「すげぇぇ」

 スミスは試合後に自身のパフォーマンスについて聞かれると「良かったと思う。いつだって改善の余地はあるけど、勝利を手にした。そっちの方が重要だと思う。最も重要なことだ。ペースを上げ続けて、間違いなく我々は良いプレーをした。ザック(・ラヴィーン)には試合終盤にかけてとんでもない活躍をされたけど、オフェンス面ディフェンス面で両方でとても良いプレーができたと思う」とチームとして勝利できたことの重要性を強調した。

 183センチのスミスが208センチのフェリシオをブロックしたシーンのインパクトは強く、反響は会場内にとどまらない。NBAも公式インスタグラムで「イシュ・スミスがひったくった!」とつづり、実際のシーンの動画を公開。目の当たりにしたファンからもコメント欄で続々と興奮の声が上がった。

「いいぞ、イシュ」「エグいな」「すげぇぇ」「おいおい嘘だろ、イシュがブロックショットし始めたぞ」とスミスを称賛する声が上がるなか、「どうすりゃこんなことやられるんだよ」とフェリシオに対する辛辣なコメントもあった。

 アイザイア・トーマスがトレード最終日にチームを離れたこともあり、以降は3試合連続でスタメンに名を連ねる10年目のベテランPGスミス。もともとディフェンスが得意ではないものの、いずれも120点以上を献上していないチームにあって、確かな存在感を示している。今日のようなブロックショットではないにしても、プレーオフ進出を目指す上でスミスの活躍は不可欠だ。(THE ANSWER編集部・土屋 一平 / Ippei Tsuchiya)