クリチコ兄弟の弟ウラジミールはフューリーの勝利を希望

 ボクシングのWBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(米国)と同級元3団体統一王者タイソン・フューリー(英国)は、22日に“世紀の再戦”を迎える。2020年最初のビッグマッチを翌週に控え、元同級の伝説的王者ウラジミール・クリチコ氏(ウクライナ)は“因縁の男”フューリーの勝利を願っている。

 完全決着へ、KO決着必至のヘビー級タイトルマッチ。元WBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級王者のクリチコ氏の予想を伝えているのは、米専門メディア「ボクシングシーン」だ。

 同メディアは同氏がUAEのニュースサイト「ザ・ナショナル」に語った発言を紹介。記事によると、同氏の願望はフューリーの勝利だという。

「来月で44歳になるクリチコ氏だが、現役復帰の可能性についてはないという。そんな同氏は、フューリーが勝利した場合、ヘビー級の新たな扉が開くと考えているそうだ」

 記事ではこう伝え、フューリーが勝利するならば、ヘビー級はさらに活性化するだろうと見ている。

ワイルダーのKO勝ち、もしくはフューリーのポイント勝ちを予想

 だが一方でクリチコ氏は「ワイルダーがフューリーをノックアウトするか、フューリーがポイントで勝つか、どちらかだろう。ワイルダーのことはとても尊敬している。俺のトレーニングキャンプにいたし、リングで共に時間を過ごした。ワイルダーは偉大な男で、ファンタスティックなボクサーだ。彼ほどのノックアウトの山を築いたボクサーは、俺を含めて誰もいないだろう」と43戦42勝41KOを誇るワイルダーの強打に改めて言及し、ワイルダーの勝利ならKO間違いなしだと予想している。

「ただ信じるかどうかは別として、実際はフューリーに勝ってもらいたい。おそらくは違う結果になるだろうが、勝って欲しいと思っている」と改めて強調し、続けて「フューリーが勝利し、新たな扉が開くと、それは良い転換となる。ただ、言った通り、ワイルダーがフューリーをノックアウトするか、フューリーがポイントで勝つか、どちらかだ」と展望している。

 IBF王座を18度防衛するなど絶対王者に君臨したクリチコだが2015年11月にフューリーに0-3判定負けを喫し、9年に及ぶ長期政権の幕が降りた。自身を破ったフューリーが再戴冠を果たすのか、怪物ワイルダーが豪快に倒すのか――。レジェンドも注目する一戦まであと10日だ。(THE ANSWER編集部)