無観客試合でもゴール後にパフォーマンス、英注目「拍手をして楽しそうに…」

 海外サッカーで一つのシーンが話題となっている。各国では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でリーグ中断となる非常事態。21日に無観客で行われたオーストラリア1部では、シドニーFCの選手が誰もいないスタンドに向かってゴールパフォーマンスをするシーンがあった。海外メディアも動画付きで紹介し、英紙「ザ・サン」は「暗い気持ちのファンを盛り上げた」と報じている。

 ファンの姿が見えているようだ。前半35分。味方のシュートを相手GKが弾き、こぼれ球を押し込んだのは、シドニーFCのアダム・ル・フォンドルだった。均衡を破る先制ゴールだが、スタンドは無音。感染症の影響を受けた寂しい光景だ。しかし、フォンドルはネットを揺らした瞬間にそのままゴール裏のスタンドに向かって拍手を送った。目線はしっかりと客席を捉えている。ファンに向かって一礼するようにジェスチャーをとると、仲間が駆け寄った。

 シドニーFCがアウェーに乗り込んだウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦だった。一連のシーンについて、英紙「ザ・サン」は「ゴールを決めたアダム・ル・フォンドルは、暗い気持ちになっているファンに向けて、パフォーマンスを見せて盛り上げた」の見出しで記事を掲載。テレビ観戦したサポーターに向けた行動だと注目している。

「彼はゴール後にスタンドが無観客にも関わらず、拍手をして楽しそうにゴールパフォーマンスを披露した。そして、自宅で見ていたファンたちはル・フォンドルのこの取り組みに反応した」

 記事では、SNS上のファンの反応として「試合を見に行けないつらい期間だったが、生のサッカーに最大限触れることができた」「素晴らしい祝福方法だ」「オオオ! 生のサッカーを楽しんでいるような感覚だ」と紹介。試合は後半に追いつかれて1-1の引き分けとなった。

 記事によると「1068人が新型コロナウイルスに感染し、世界7位の死者数のオーストラリアだが、Aリーグは無観客で試合開催を続けている」と現状を説明している。世界中で猛威を振るう感染症。苦境に立たされても、選手たちは盛り上がりを届けようとしているようだ。(THE ANSWER編集部)