WBSSがビデオゲームでヘビー級夢のトーナメント開催

 海外ボクシングも新型コロナウイルスの影響で興行中止が相次ぐ中、階級ごとのNo.1を決めるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)は、テレビゲームによるヘビー級の夢のトーナメントを開催している。伝説の王者らが名を連ねた“歴代最強決定戦”。25日(日本時間26日)の試合ではマイク・タイソン(米国)がエリック・”バタービーン”・エッシュ(米国)に2回KO勝ち。“8強最大のミスマッチ”とされた試合で順調に勝利し、準決勝に駒を進めた。

 ゲームでも圧倒的パンチ力を見せつけた。2回、開始早々から撃ち合う両者。決着は11秒だ。タイソンの左フックがバタービーンの顔面に炸裂。ふらついた相手に続けて右ストレートを食らわせてダウンを奪った。両手を上げて喜ぶタイソン。一方、1回に2度のダウンを喫していたぽっちゃり体型のバタービーン。必死に立ち上がろうとするも、結局倒れてしまった。細部が現実さながらに再現された試合は圧倒的パワーでタイソンの勝利。バタービーンは無念そうに首を振るしかなかった。

 このビックファイト“eWBSS”は、Xboxのボクシングビデオゲーム「ファイトナイトチャンピオン」を用いて、WBSSが開催したトーナメントの一戦。ボクシングに飢えたファンの心を少しでも満たそうと、ヘビー級のレジェンド級ボクサー8人による夢の対戦をゲームで実現させたのだ。実際の映像が公式ツイッターとインスタグラムで公開されている。

 あくまでゲームだが、まるで本当の試合が開催されているかのように海外は沸いている。米専門メディア「ボクシングシーン.com」は、「8強最大の“ミスマッチ”が行われたが、それは予想通りと言えるものだった」と真剣に報じている。WBSSが事前にツイッターで勝敗予想を行ったところ、KOまたはTKOでタイソン勝利の予想が86%。多くが予想した結末となったようだ。

ゲームでのタイソンの戦いに好意的な声「あの左フックが炸裂」

「タイソンは3つのノックダウンを奪うのに3分少々しか時間を要さなかった。しかも、バタービーン沈めた一発は第2ラウンドが始まった矢先のことである」と同メディアは試合を総括。23日(日本時間24日)のアリ―ホリフィールド戦の動画には「アリはこんな風に戦わないさ」など否定的な声もあったが、WBSSが公開した今回の試合動画には、好意的な声が寄せられている。

「あの左フックが炸裂」
「行け、マイク」
「本当に正確だ」
「少なくともタイソンは、アリ、フレイザー、ルイスよりもうまく描かれているね。ルックスやファイティングスタイルもより本物っぽい」
「決勝は、アリ対マイクってところかな」
「これは、世紀の一戦だ」

 楽しみを新型コロナに奪われた海外のボクシングファンにとっては、ゲームとはいえ熱狂できる貴重な機会とあり、ノリノリで盛り上がっているようだ。勝利した元3団体統一王者のタイソンは、ジョージ・フォアマン(米国)―デビッド・ヘイ(英国)の勝者と決勝進出をかけて戦う。準決勝もう一山は、モハメド・アリ(米国)―ジョー・フレージャー(米国)の対戦が決定。誰が頂点に立つのか楽しみだ。(THE ANSWER編集部)