新型コロナ禍の今こそ「ONE TEAM」に―ラグビーW杯の名珍場面を連日回想

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は、4位に入ったウェールズ代表に1人の日本人から届いた“愛の手紙”だ。3位決定戦のニュージーランド戦前に届いた実物を画像付きで感謝とともに公開し、話題となった。

 3位決定戦で惜しくも敗れたウェールズ。事前キャンプ地・北九州市の子供たちが披露したウェールズ聖歌のおもてなしなど、美しいエピソードは話題を呼んだが、代表公式ツイッターは試合前、ある日本人ファンからの手紙が届いていたことを紹介した。便箋に温かみのある英字で「ウェールズの皆様へ」と記し、こうつづられている。

「W杯が日本で開催され、嬉しく思います。私は北九州で合宿の時から大ファンになりました。私の子供たちも皆さんのプレーが大好きです。試合では力強く、ピッチ外ではとてもフレンドリー。私の子供たちの愛し、憧れる存在です。いつも有名で尊敬される選手たちを見ることは喜びでした。あなたたちの大ファンになった子供たちの姿を見ることは幸せでした」

「夢をくださって、ありがとうございます。優しいスタッフと選手にいつでも感謝しています。素晴らしいプレーを見せてくれてありがとう。ウェールズのファンもとても素敵な人たちでした。本当に応援したいと思いました。怪我に気をつけて。素晴らしい日々をお過ごし下さい」

 便箋2枚の文末には「Tomoko」と記されていた。画像を公開したウェールズの投稿では「日本の人たちがラグビーW杯をどれほどまでに忘れがたいものにしてくれたのかという実例です。トモコと息子たちは2か月前から我々が来た北九州に到着して以来、日本中でフォローしてくれました」と感謝を記していた。

 最後には「手紙ありがとうございました。心より感謝します」と日本語で最敬礼。この一件は母国メディアの「ウェールズ・オンライン」も「日本のファンがウェールズ代表に書いた素晴らしい手紙、涙を誘う」と特集するなど、大きな反響を呼んだ。優勝には届かなかったウェールズにとって、北九州の人々との絆は大切なレガシーとなりそうだ。(THE ANSWER編集部)