新型コロナ禍の今こそ「ONE TEAM」に―ラグビーW杯の名珍場面を連日回想

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は、9月22日の試合で捉えられた日本人ファンの1枚の写真だ。大会公式インスタグラムが歌詞カードを手にアイルランド国歌を歌う姿を公開し「日本は明らかに世界水準」と海外絶賛の発端となった。

 1人の日本人ファンの姿が海外メディアの心を打った。大会公式インスタグラムが公開したのは、印象的な1枚の写真だった。客席からピッチを捉えたシーン。アイルランドの選手たちが肩を組み、国歌斉唱しているが、客席のすぐ前の列で1人の男性が英字が記された紙を持っている。よく見ると「Ireland’s Call(アイルランドの叫び)」の文字が……。

 アイルランドが試合前に歌うアンセムの歌詞カードだったのだ。日本で戦う選手を後押しする気持ちを込めたようなシーン。投稿では「日本のファン」と記され、拍手の絵文字を添えて紹介。海外ファンも「本日最高の写真だろう」「日本のファンを愛さずにはいられない」などと反響が広がり、豪州メディアも反応した。

「ニュース.com.au」は「ラグビーW杯において、日本のファンが最高のサポーターであることを証明」と見出しを打って特集し、記事では「日本のファンが週末にわたって、ほぼすべての国歌斉唱で歌詞を用意する姿が目撃されている」とレポート。結果、各国の選手が試合後に多大な感謝を日本のファンを示していることも伝え「日本は明らかに世界水準である」と絶賛した。

 日本のおもてなしが大きくクローズアップされた昨年大会。各国の国歌斉唱も開幕3日目で当時は徐々に浸透していく段階だった。徐々におもてなしの輪が広まり、大きな盛り上がりに。この1枚の写真はその象徴のような存在だった。(THE ANSWER編集部)