フィリピン地元メディアが報道

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)との3団体統一戦が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期となっている、WBO同級王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)に、二重契約問題が急浮上している。フィリピン地元メディア「フィルボクシング」が報じている。

 ラスベガスで合宿中のカシメロに対して、クレームをつけているのは元WBA世界ジュニアウェルター級王者のモリス・イースト(フィリピン)だった。

 1992年9月に日本武道館で行われた平仲明信とのタイトルマッチでTKO勝ちを収め、世界王者に輝いたフィリピン人元チャンプは井上との3団体統一戦で合意している同胞カシメロとの契約問題を告白。「私の訴訟も完全武装状態なので、引き下がることはない」と語っている。

 記事によると、現在ラスベガスでジムを経営するイースト氏はカシメロに対する契約違反に加え、6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)らが経営する所属先の「MPプロモーションズ」とプロモーターのショーン・ギボンズ氏に対する損害賠償をラスベガスの裁判所に申し出ていると報じられている。

3団体統一戦には「邪魔をすることはない」と示唆

 訴えによると、カシメロは2018年2月8日にワールドワイド・ボクシング・マネジメントとの独占契約を結び、収益の33.3パーセントが支払われることになっていたという。そもそも、スランプや体重増加で苦しんでいた2017年にカシメロからイースト氏に助力を願い出ていた経緯もあったという。

 だが、カシメロはMPプロモーションズと契約。ギボンズ氏とMPプロモーションズに契約破棄を求めたが、梨の礫だったという。

 記事では「直接的に語らなかったが、イーストは井上―カシメロ戦の邪魔をすることはないだろうと示唆していた」と報じているが、二重契約疑惑のカシメロはモンスター以外に、法廷でも闘うことになりそうだ。(THE ANSWER編集部)