“コロナ規則”違反でトレーナー務める父が不在の中、勝利したバルガスに米注目

 米ラスベガスで6月30日(日本時間7月1日)に行われたボクシングのスーパーライト級10回戦で、ホスエ・バルガス(プエルトリコ)がまさかのトラブルに遭いながら勝利を収めた。父親でトレーナーを務めるエラリオ・バルガス氏が、ルール違反によりセコンドにつけない状況に。それでもサルバドール・ブリセーニョ(メキシコ)に判定勝ちした。バルガスが父について尋ねられ、感極まって涙する様などを米メディアが伝えている。

 米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「父親兼トレーナーを欠いたホスエ・バルガスだったが、サルバドール・ブリセーニョを支配した」との見出しで記事を掲載し、バルガスの勝利を伝えている。

 記事では「(父・エラリオ氏が)トップランク社の施設を離れ、(試合会場の)MGMグランドをマスクを着用せず歩き回っていた。これはネバダ州アスレチック・コミッションが定めた新型コロナウイルスに関するルールを違反したということになった」と記載。これにより、バルガスはセコンドに父親不在で戦うことになったという。

 それでもプロスペクトとして注目されているバルガスは3-0の判定勝ち。通算17勝(9KO)1敗とした。同メディアは「ホスエ・バルガスは父親の不在と左目上の怪我を乗り切り、攻撃的な相手を倒した。この火曜の勝利で連勝を伸ばした」と、22歳のバルガスにとって11連勝となった試合を伝えている。

 米スポーツ専門局「ESPN」は、勝利後のバルガスのコメントを紹介。「少しタフな状況だった。俺にはいつもコーナーに父親がいて、2人で化学反応を生んでいた。彼のおかげで、誰にも出来ないことを俺はできていた。俺たちが数年間ずっとやってきたことなんだ。ほんの少しのことかもしれないが、コーナーにいる父親の言葉を聞くと、俺は相手にパンチを放つことができたんだ」と語っていたという。また、「ESPNリングサイド」公式ツイッターは、父について尋ねられて感極まり、涙するバルガスの動画を公開している。(THE ANSWER編集部)