「9・12」から「11・28」へ、なぜ延期するのか

 ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏は、9月12日に米カリフォルニア州で元4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.氏とエキシビションマッチを行う予定だったが、11月28日に延期される可能性が浮上している。注目の試合が2か月以上後ろ倒しとなる理由は一体何なのか。米専門メディア「ボクシングニュース24」が分析している。

 レジェンド同士のエキシビションマッチは晩秋まで延期されることになりそうだ。同メディアは以下の5つの理由を推測し挙げている。

1.時間を置く必要性

2.ボランタリー・アンチ・ドーピング・アソシエーション(VADA)による薬物検査

3.試合規則:試合はスパーリングマッチで開催予定であったものの、タイソンとジョーンズがリアルファイトを希望

4.観衆を会場に入れての試合開催

5.カネロ・アルバレスが9月12日に試合を行う可能性

 1については「延期の判断は理にかなっている」と指摘。その理由については「マイク・タイソン対ロイ・ジョーンズJr.の開催が発表されたのは7月23日。そこから9月12日までだと試合のプロモーションにかけられる時間が十分ではない。そのため、2人の偉大な試合を考えればイベントの延期は大いに理にかなったものと言える」と開催決定から約1か月半での試合は早急だとし、理解を示している。

 2については「タイソンは薬物検査をパスできるか?」と疑問を投げかけている。「約1か月後に迫った試合において、薬物検査は非常に重要な問題である。もしタイソンにマリファナの陽性反応が出たらどうなるというのか? タイソンが薬物検査に引っかからないために、体内からマリファナを抜くための時間が必要だろう」とタイソンのドーピング違反の可能性に思いを巡らせている。

11月なら有観客? 「カリフォルニア州が許可するのか」

 また4については、当初は無観客試合で行われる予定だったが、11月に行うことで有観客での開催を模索しているようと見ている。だが同メディアは「仮に11月28日までに新型コロナウイルスのワクチンが開発されても、多くの人は服用しようとは思わないだろう。また、カリフォルニア州が11月までにボクシング会場への観客の動員を許可するのか? 答えがノーでも驚きではない」と懐疑的な見方を示していた。

 さらに記事では「ジョーンズがタイソンを恐れている」とも推測。「ジョーンズは顎が弱く、たとえ簡単なスパーでもタイソンと戦うのは容易なことではない。タイソンは一発のパンチに力があり、ジョーンズがもしもう一度ノックアウトされるようなことがあれば危険だ」と分析し、そもそもミスマッチの可能性があるとも指摘している。

 この一戦は急成長中の動画アプリ「トリラー」で配信される予定だが、両雄の対決実現へはまだいくつもの障壁をクリアする必要がありそうだ。(THE ANSWER編集部)