22、23、24、25歳の選手が揃って本塁打を放つのはMLB史上初

 米大リーグ・エンゼルスが起こした“史上初”の奇跡が注目されている。20日(日本時間21日)に敵地ヒューストンで行われたアストロズ戦に9-7で逆転勝ち。1-6と5点のリードを許して迎えた5回に7点を奪い大逆転。更に22、23、24、25歳の選手が同じ試合で本塁打を放つのは大リーグ史上初の快挙なのだという。

 昨季ノーヒットノーランを達成した左腕のフランバー・バルデスを粉砕した。5回のエンゼルスは1死一、二塁から2年目のシャヌエルが右翼へ5号3ラン。2死後ウォードとピラーの連打で走者一、二塁とするとオホッピーが左翼へ4号3ラン。更にアデルが右翼へ9号ソロで続いた。この回7点を奪い、8-6と逆転した。

 米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者は、自身のX(旧ツイッター)で「エンゼルスがフランバー・バルデスを本当に破壊している。なんて光景だ。全てが本当に粉砕されている」と驚きの声を上げた。

 さらに6回には、2番手のモンテロから先頭のネトが左翼へ6号ソロ。熱狂を生んだのは、大谷翔平投手の背中を見てきた若手が揃って躍動したからでもある。

 ドラフト1巡目指名された昨季、すぐに大リーグ昇格まで果たしたシャヌエルが22歳。フィリーズから移籍3年目ですっかり正捕手となったオホッピーが24歳。今季9本塁打、OPS.862とついに開花の兆しを見せているアデルが25歳。大谷から打撃指導を受けたこともあったネトが23歳だ。

 そしてこの本塁打攻勢が、大リーグ初の記録も生んだ。エンゼルスの地元局「バリースポーツ・ウエスト」でレポーターを務めるエリカ・ウエストンさんは自身のX(旧ツイッター)で「エンゼルスは22、23、24、25歳の選手が同一試合で本塁打を放ったMLB初のチームとなった」と伝えている。

 エンゼルスは9-7で逃げ切り勝利。19勝29敗で借金を10抱えているが、アスレチックスを抜きア・リーグ西地区の最下位を脱出した。トラウトやレンドンら主力の離脱が続く中“大谷チルドレン”の活躍が明るい材料となりそうだ。

(THE ANSWER編集部)