人間にとって身近な鳥である「鳩…ハト」。平和の象徴として知られている反面、餌を求めて公園や神社、住宅地などに集まってくることから、糞害・騒音被害などを起こす原因として、社会問題となっています。鳩による被害の実態とともに、どのような対策を講じれば良いのか紹介します。

被害が最も多いのは5月と6月、81%が個人宅で発生

「生活110番」を運営するシェアリングテクノロジー株式会社が「鳩の被害相談に関する実態調査」を実施。同社に寄せられた被害相談の内容やアンケートをもとに、鳩被害の実態と専門業者である加盟店10社へのヒアリングをもとにした対策方法を紹介しています。

下記のグラフは、同社が相談を受けた、鳩による被害の件数を表しています。鳩の被害は、過去3年で約20,000件もの相談が寄せられ大きな問題となっており、毎年1月から徐々に相談件数が増加。5月から6月にかけてピークを迎えていることがわかります。

出典:生活110番調べ「鳩の被害相談に関する実態調査」(2017年1月実績を1として算出)※オレンジ色が5月、6月の件数

また、建物別の相談件数を見ると、鳩の被害相談の44%が 集合住宅44%、37%が戸建てで、合わせて81%が個人住宅で発生しています。鳩による被害は、私たちの生活と密接に関わる事象と言えそうです。

出典:生活110番調べ「鳩の被害相談に関する実態調査」

鳩の被害内容を調査!ベランダや屋根の糞害で生活にも支障

同社は、鳩の被害にあった人を対象に「被害に気付いたきっかけ」「鳩の被害で一番困ったこと」「鳩の被害が深刻になり転居を検討したことがあるか」についてアンケートを実施。

多かったのは鳩の羽根や糞による被害で、鳩の糞や抜けた羽根、巣の材料である木クズの散乱に悩む声が多数寄せられています。

糞の被害による衛生面の心配や、愛車のボンネットを何度も汚されているという声、帰巣本能で毎年同じ場所に巣を作り、糞による被害を受けるため、転居したという声も。

巣をつくってから雛鳥の巣立ちまで被害が続き、鳥獣保護管理法により無許可の駆除や捕獲、巣の移動ができず、難しい局面に頭を悩ませている人が多いようです。

鳩駆除の専門業者10社に聞いた、身近な道具を使った鳩対策

同社は、提携する鳩駆除の専門業者である加盟店10社に、インターネットでよく見かける、身近な道具を使った鳩の対策方法が本当に有効なのかをヒアリングを実施。「磁石を設置する」「バラやハッカなど鳩の苦手なハーブを植える」「ヘビやカラスなど天敵のおもちゃを設置する」「CDを吊るしておく」「ペットボトルで作った風車を設置する」といった対象方法はいずれも抜本的な解決にはならず、持続的な効果は見込めないようです。

それでは、どのような対策をすれば、持続的な効果が見込めるのでしょうか。

具体的な対策としては

・鳩の着地位置に剣山を設置する
・手すりに平行してテグスを取り付ける
・劣化しにくいネットや有刺針などを設置する
・ベランダの手すりに、手すりよりも高さのある観葉植物を置く

といった、物理的な防除が有効とのこと。ただし、鳩は帰巣本能が強い生き物と言われ、執着心には個体差があるため、鳩の被害を完全に防げるわけではないそうです。また、被害を受けている場所や鳩がやってくる頻度、巣を作っているかなど状況によって有効な対策が変わるため、間違った対策を取っていると期待通りの効果を発揮しないこともあるそうです。
鳩は鳥獣保護管理法で守られているため、無許可で駆除や捕獲、巣を移動することは法律違反になりますが、放っておくと鳩による被害が深刻化してしまいます。困った際は、早めに業者に依頼して駆除してもらいましょう。

まとめ

集合住宅や戸建て住宅など、人が住んでいる場所で鳩の被害が多発。特に5〜6月は毎年多くの家が糞などの被害を受けています。ちょっとしたコツにより鳩の被害リスクを軽減することができますので、まずは自分でできる予防・対策を講じてみてはいかがでしょうか。そして、それでも状況が改善しなかった場合は、被害が深刻化する前にプロへ相談しましょう。

【調査概要】
鳩の被害相談に関する実態調査
調査対象:シェアリングテクノロジー株式会社を利用した、鳩の被害にあったことがある人
実施機関:生活110番 https://www.seikatsu110.jp/

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:シェアリングテクノロジー株式会社