米グーグルは14日、同社のネット閲覧ソフト「クローム」上で、利用者の閲覧履歴を記録する「クッキー」と呼ばれるデータの外部提供について、2022年に向けて段階的に廃止すると公表した。プライバシー保護の観点から、欧米で強まるクッキー規制に対応するものだ。

 クロームは世界のネット閲覧ソフト市場の首位で、6割のシェアを持つ。これまではほかの企業など第三者が利用者のクッキーのデータを取得できたが、その機能を廃止する。すでにアップルの「サファリ」や、モジラの「ファイアーフォックス」が第三者への提供をやめており、グーグルも追随する形になった。

 クッキーは、利用者が訪れたサイトの履歴が記録される情報で、消費者の好みや属性を知ることができる。それぞれの消費者にあった広告をネット上で出したい企業には重要な情報で、企業のターゲティング広告に活用されてきた。

 ただ、どんなサイトを訪れたかは利用者個人のプライベートな情報だ。プライバシー保護の認識の高まりから、欧州連合(EU)は一般データ保護規則(GDPR)を導入し、企業がクッキーを取得する際には利用者からの同意を義務づけるようになった。