自動車大手の労働組合は12日、今春闘の要求書を一斉に会社側に提出し、労使交渉が本格的にスタートした。自動車業界では、自動車総連が2年連続でベースアップ(ベア)の統一要求を見送っており、各労組の足並みは乱れている。トヨタ自動車労組は今年も、ベアに相当する賃金改善分の額を具体的に示さずに総額要求とした。

 トヨタ労組の西野勝義委員長は12日午前、愛知県豊田市のトヨタ本社で河合満副社長に要求書を手渡した。トヨタでは経営側が2018年春闘でベア額を非開示とし、労組は19年春闘からベア要求額を示さない方式に転換。今春闘も同様とし、ベアと定期昇給、手当を含めて組合員平均「月1万100円」の賃上げを求めた。