ネスレ日本(神戸市)は12日、高岡浩三社長(59)が3月末で退任し、深谷龍彦常務(46)が4月1日付で新社長に昇格する人事を発表した。高岡社長は同社で初となる生え抜きの日本人トップとして会社を牽引(けんいん)してきたが、若返りを図る。今後、自身が設立したコンサルティング会社「ケイアンドカンパニー」の運営に専念するという。

 高岡氏は2012年から、企業などへコーヒーマシンを無料で貸し出し、コーヒー代で収益を得るサービス「ネスカフェアンバサダー」を展開。現在は46万カ所以上に広がっており、同社の基幹事業に育てた。

 深谷氏は関西学院大卒業後、96年にネスレ日本に入社した。01年にネスカフェ事業部(現飲料事業本部)に配属されて以来、本格的なコーヒーが手軽に飲めるマシン「ネスカフェバリスタ」など、同社の基幹となる商品やサービスを担当した。スイスにあるネスレ本社でアジア・オセアニア地域やサハラ以南のアフリカを担当した経験もあり、高岡氏が後継者として推薦。日本市場を「人口減や少子高齢化で非常に厳しい市場」(広報)と見ていたネスレ本社も同意した。(橋本拓樹)