ホンダは14日、新型コロナウイルスの感染拡大の中心地となっている中国・湖北省武漢市の完成車工場について、生産再開を24日以降に延期すると明らかにした。21日までの再開をめざしていたが、湖北省が企業に対してさらに延期を求めたため。

 ホンダは、14日から工場への出勤を再開して設備の改修工事をしたうえで、17〜21日の生産再開をめざしていた。湖北省が13日、感染者数増などを受けて、14日に予定していた企業活動再開を21日に延期するように要請。ホンダも当初の3日から再開予定を延期していたが、さらに遅れることになった。

 武漢市の工場はホンダの中国での生産能力、年約120万台の半分を占める主要拠点。工場周辺には部品を納めるメーカーも多く進出している。一部の部品は輸入して日本の工場での組み立てにも使っており、中国事業の業績だけでなく、日本での生産にも影響を及ぼす可能性がある。

 一方、中国での残り半分の生産能力を持つ広州市の完成車工場は10日に従業員の出勤を始めた。感染防止対策などを整えたうえで、当局に再開を申請し、認められれば17日以降に生産を始める方針という。(森田岳穂)