大阪府堺市と松原市を結ぶ阪神高速の新線「大和川線」(9・7キロ)が29日午後4時、全線開通する。奈良県北中部と神戸市との往来が、大阪市中心部を通らずにできるようになる。交通が分散することで環状線の渋滞緩和も期待される。

 大和川線は2009年着工。一部区間は開通しており、今回、残る鉄砲(堺市)―三宅西(松原市)の7・7キロが完成した。ほぼ全線がトンネルで、総工費は約4500億円。1日約4万台の通行を想定する。

 トンネルの約6割は円筒形の掘削機「シールドマシン」でつくった。道路の3メートル下には人が歩ける隙間があり、そこを避難路として活用する。約300メートルごとにある非常口には「滑り台」を設置して、素早く逃げられるようにした。(神山純一)