新型コロナウイルスの感染拡大による東京の休業要請も解除され、オフィスや飲食店が再開している。これに伴い、プラスチック製の仕切り板やビニールシートなど感染防止用の製品が売れている。ただ、特にビニールシートは燃えやすい。設置方法によってはスプリンクラーなどが正常に作動しない可能性もあるとして、総務省消防庁が注意を呼びかけている。

■銀行や自治体のカウンター向け

 プラスチック製の仕切り板は軽くて丈夫なため、オフィスで机を区切る用途のほか、銀行や自治体のカウンター向けの注文が増えている。三菱ケミカルはアクリル板の販売額が5月に前年同月の2・5倍に拡大。住友化学も出荷量が感染拡大前の1・8倍に増えたという。AGCはポリカーボネート製の板を5割増産している。

 ビニールシートは安価で加工しやすいのが魅力で、小売店や飲食店の店内で使う需要が高まっている。三菱ケミカルの5月の販売額は前年より7割増えたという。

■ライターから火が燃え移った

 一方で4月末には大阪府内の商業施設で、ライターを買った客がレジ近くで試しに付けた火がビニールシートに燃え移る火災が起きた。消防庁は、こうした製品は火気や熱の出る機器から離すよう呼びかけている。また、天井まで設置すると煙の流れや散水を遮り、火災報知機やスプリンクラーが正常に作動しないおそれがあることから、「天井から離すなど消防設備に影響が出ないよう注意してほしい」としている。(真海喬生)