「売り上げが…」出荷停止に落胆 岐阜で鳥インフル疑い

「売り上げが…」出荷停止に落胆 岐阜で鳥インフル疑い

 岐阜県山県市の養鶏場の鶏から高病原性鳥インフルエンザの陽性反応が出た。県や市は、養鶏場が飼育する約8万羽の殺処分を開始するとともに、地域住民への説明などに追われた。

 県は14日夕に対策本部会議を開き、上手繁雄副知事が「最悪の場合に備えて情報共有の態勢確認を含めた準備を」と幹部に指示した。折しも岐阜県は知事選期間中で、古田肇知事は県内を遊説後、14日夜に県庁に戻った。古田氏は出先から電話で指示をしたといい、15日は午前の予定を変更し、対応に当たる。

 県と市は14日午後7時すぎから市内の公民館で説明会を開いた。担当者が住民ら約50人に対し、養鶏場へ通じる一部道路の通行止めや畜産関連の車両に対する消毒など、今後の防疫作業のスケジュールを示した。野鳥の死骸などを見つけた場合は触らずに連絡するよう求め、殺処分する際にはウイルスの飛散を防ぐ対策を講じると説明した。

 出席した60代の男性は、今回の養鶏場から半径3〜10キロ圏内で養鶏場を営む。男性は「どこの養鶏場も衛生管理をしている。しょうがないわ」と声を落とした。地元小学校の校長は「鳥の死骸に触らないなど、必要な情報を市内の学校が共有できるようにしたい」。

 また、3キロ圏内にある養鶏業者には、県から「当面、出荷を停止してください」と連絡が入ったという。卵の出荷量は1日1トンほどで、この業者は「出荷できなければ当然、売り上げが出ないので困っている」と話す。

 農林水産省によると、国内で鳥の肉や卵を食べて、人間が鳥インフルエンザに感染した例は報告されていない。ウイルスは加熱すれば感染性がなくなるため、感染した鳥の肉や卵も十分に加熱して食べれば感染の心配はないという。同省は加熱で食品全体が70度以上になるように求めている。

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