球児の姿に亡き息子を重ねて… 大川小遺族の夫婦が観戦

球児の姿に亡き息子を重ねて… 大川小遺族の夫婦が観戦

 第99回全国高校野球選手権大会の開会式があった阪神甲子園球場のスタンドには宮城県石巻市の佐藤美広(みつひろ)さん(56)、とも子さん(54)夫婦がいた。東日本大震災で亡くなった一人息子の健太君が生きていれば、高校1年生。2人は健太君の遺影を横に立て、開会式に臨んだ。

 入場する選手たちの姿を見ながら、美広さんは高校生になった健太君の姿を想像しようとしたが、できなかった。頭に浮かぶのは、津波に流された健太君が遺体で見つかったときの様子ばかりで、涙が止まらない。「変なもんだよね」と言いながらまた涙ぐんだ。

 84人の児童と教職員が犠牲になった石巻市立大川小の3年生だった健太君は小2の秋から地元の野球チームに入り、低学年ながらヒットも放つようになった。将来は甲子園に出て、プロ野球選手になることを夢見ていた。

 初めて訪れた甲子園のスタンド。美広さんは開会式を見ながら「好きなことができ、夢を追えることは素晴らしいことだ。生きている人しかできない」と語り、選手たちに「悔いのないよう、亡くなった子どもたちの分まで頑張ってほしい」と求めた。(加藤裕則)

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