浄水器販売「エナジック」、グループで30億円申告漏れ

 浄水器販売「エナジック」(東京都中央区)とグループ会社が、2017年3月期までの数年間に計約30億円の申告漏れを東京国税局などから指摘されたことがわかった。このうち約8億円は、意図的に利益を圧縮したとして所得隠しにあたると認定されたという。追徴税額は約9億円で、すでに修正申告したとみられる。

 同社グループは、商品購入者を会員にして勧誘活動をさせる「ネットワークビジネス」と呼ばれる商法を主に海外で展開している。関係者によると、ほかに申告漏れを指摘されたのは、浄水器輸出会社(那覇市)とウコン粉末などの販売会社(沖縄県名護市)。採算が悪化した関連会社に売り上げを付け替えたり、販売手数料を前倒しで計上したりしていたほか、為替レートの適用誤りなどもあったという。

 エナジックは税務調査後の先月、「エナジックインターナショナル」に社名を変更。大城博成代表は朝日新聞の取材に「売り上げの大半を占める輸出取引で、為替差損の計算ミスを国税当局から指摘され、すでに納税した。不正な経理操作はしていない」と話している。

 同社は10年4月、確実に利益が得られるとうその説明をして連鎖販売取引(マルチ商法)の勧誘をしたとして、消費者庁から特定商取引法に基づき9カ月の一部業務停止命令を受けている。ホームページによると、同社グループは「還元水生成器」や「ミネラルウオーター生成器」などを販売。海外約20カ国に拠点があるという。(花野雄太)


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