恩返しの傘の花束を 私の居場所をつくってくれた商店街

恩返しの傘の花束を 私の居場所をつくってくれた商店街

 商店街を彩ろうと、宮崎県日南市の女子高専生が、カラフルな傘を頭上いっぱいにぶらさげる「アンブレラスカイ」を企画した。テーマパークに助言を請い、自ら資金を集めた。目標を見失っていた中学時代、「居場所」をつくってくれた商店街への恩返し。13日に、お披露目のセレモニーがある。

 企画したのは、都城工業高等専門学校1年の穐田(あきた)南海(みなみ)さん(15)。同市の油津商店街の通路の上に赤や黄、緑など8色のビニール傘約220本を57メートルにわたってつるす。

 油津商店街と関わるようになったのは中学2年のときだった。思うように上達しなかったため、吹奏楽部を夏休み前に退部し、時間を持て余す日々が続いていた。目標もなく、秋を迎え、2年の終わりに発表する研究成果のテーマを決めかねていたとき、高校教諭の父幸治さん(43)が教え子と油津商店街の活性化について考える学習をしていると聞いた。「私も調べてみようかな」

 油津商店街に関する記事を読み、商店街の人にインタビューした。市の公募で商店街の再生に取り組んだ木藤亮太さん(43)=福岡県出身=が新店舗を誘致し、活気をもたらしたことも知った。2013年7月〜17年3月に飲食店などが29店増えたという。

 「まちづくりを担う人たちの覚悟や熱意に触れ、商店街にもっと興味を持つようになった」と穐田さん。研究発表の後も通い続け、まちづくり講演会で意見を言ったり、新しいゲストハウスのペンキ塗りを手伝ったりした。知り合いも増え、「居場所と、夢中になれるものが見つかった」。


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