阪神・淡路大震災の発生から25年となる17日、神戸市は無料通話アプリ「LINE」を活用した市民対象の防災訓練を実施する。投稿された現場写真や位置情報を、人工知能(AI)が整理し、地図上で共有できる。被害の全容把握が難しかった震災当時の課題に向き合い、迅速な救助につなげる狙いがある。これまで市民ら約7500人が事前登録した。

 この情報共有システムではLINEの機能を使い、AIが自動応答する「防災チャットボット」を導入。対話形式で情報収集する。訓練当日に阪神大震災クラスの地震が発生したと想定。事前登録した参加者に被害状況を尋ねるメッセージが届く。参加者はLINEで被災状況を示す写真や文章、位置情報を送信する。

 「○○町で火災が起きた」「○○町で負傷した住民がいる」などと投稿された情報は、AIが「火災」「負傷」など項目ごとに分類。件数ごとに地図上で一覧表示される。

 投稿する訓練用の写真には震災当時の写真を選ぶ。画像は市オープンデータ「1・17の記録」(http://kobe117shinsai.jp/)からダウンロードできる。

 末若雅之・市危機管理室総務担当課長は「被害情報を市民に共有できれば、迅速な避難や救助につなげられる」と期待する。

 市外に住む人も参加可能。KOBE防災ポータルサイト(http://www.kobe-sonae.jp/news/2019/09/11141314.html)やQRコードから、LINEアカウント「SIP―KOBE実証訓練」を友達登録する。