名古屋市科学館(中区)が保有する蒸気機関車(SL)を敷地内で走行展示する計画について、市教育委員会は白紙に戻す方針を明らかにした。市議会の理解が得られないことなどが理由で、活用方法を再検討する。

 SLは1904年に独ハノーファー社が製造した「B6形」。河村たかし市長が名古屋駅と名古屋港の金城ふ頭を結ぶ「あおなみ線」での運行を主張し、市教委は大阪のボイラー会社で車体を分解し、可能かどうか調べてきた。

 市教委は昨年末の市議会教育子ども委員会で、2020年度以降、市科学館の敷地内に最長130メートルの線路を敷き、小型客車をつなげて走らせる方針を表明。圧縮空気を動力とし、今年4月以降に車体を復元する考えを示した。だが総事業費を示さなかったことに市議から強い反発を受けた。