四つの市民襲撃事件で殺人罪などに問われた指定暴力団工藤会トップの総裁野村悟(73)と、ナンバー2の会長田上不美夫(63)の両被告の第24回公判が12日、福岡地裁であった。この日で1998年の元漁協組合長射殺事件について、証人尋問を終了。次回公判から、2012年の元福岡県警警部銃撃事件の証人尋問に入る。

 この日の公判には、初めて弁護側の証人として、元組幹部と2人の弁護士の計3人が出廷した。元組幹部は米満一彦・元福岡県中間市議(78)。野村被告の前の総裁だった溝下秀男氏(故人)の側近を務めた。

 米満元幹部は元組合長について「前々総裁と兄弟分のような付き合いをし、溝下前総裁からすればオジキにあたるような人。私にとっては恐れ多い存在」と証言した。事件発生時、組織のトップは溝下氏で、野村、田上の両被告は溝下氏の配下だった。