勤務医や受診患者が新型コロナウイルスに相次いで感染した済生会有田病院(和歌山県湯浅町)。15日、さらに勤務医の同僚とその妻、入院患者の計3人も感染が確認された。仁坂吉伸知事は院内感染の可能性が高いことを認めた。

 「少なくとも外科にいた人、外科の患者さんが肺炎になっている」。仁坂知事は「(感染)原因は分からない」と前置きしつつ病院の外科病棟で感染した可能性を指摘し、国立感染症研究所などが院内の感染経路の調査に入ったことを明らかにした。

 感染した2人の外科医が勤務していた外科病棟(35床)は3階にある。感染が15日に確認された60代男性は外科の患者で、この病棟に入院中だった。男性は1月28日と31日に受診し、2人の外科医のいずれかと濃厚接触があったとみられている。

 外科病棟には25人が入院している。うち症状がある3人を調べ、この男性1人が陽性だったという。

 県によると、医師や看護師らは診療当時、マスクの着用や手のアルコール消毒はしていたが、ゴーグルなどの特別な装備はしていなかった。今後の院内感染の対策について、知事は「徹底的に(感染の原因を)クリアにして、安心できる病院にしなければいけない」と話した。

 一方で、日常の生活で広がる市中感染について、知事は「今日時点では大丈夫」と否定的な考えを示した。