宇都宮動物園(宇都宮市)が売り出したキリンの命名権が100万円で落札された。名前は「はるか」に決まった。23日、同園が明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で入園客が減る中、思わぬ高額の臨時収入となった。

 名前が決まったのは、1月17日に生まれたメスのアミメキリン。企業や商品の名称は認めない条件で最低1万円から募り、49人から応募があった。

 命名権による収入はキリンの父親「ハツカ」のために使われる。ハツカは現在27歳で、人間でいえば80歳以上。体力維持のため、新しいえさやサプリメントの購入、飼育施設の改善に充てるという。

 入札の最高額は123万円だった。100万円以上は4人いたが、命名への思いなどを考慮したという。

 落札者は栃木県内の夫婦。春に向かう時期に生まれたことにちなんで名付けた。23日、動物園から落札の連絡を受けて「お父さんキリンのために使って下さい」と喜んでいたという。

 日本動物園水族館協会によると、「動物の命名権の販売は聞いたことがない」という。荒井賢治園長は「とにかくありがたい。みなさんの思いをしっかり受け止めます」と話していた。(池田拓哉)