「お前ら職員の分際でわしの言うことが聞けんのか」といった発言でパワーハラスメントを繰り返したとして、大阪市公正職務審査委員会は24日、市代表監査委員の貴納(きのう)順二・プリマハム元社長(75)に是正勧告した。貴納氏は同日、辞表を提出し、受理された。

 報告書によると、貴納氏は市監査課職員に「俺の言うことを聞かれへんかったらやめてもらったらいい」といったパワハラ発言を繰り返した。職員1人がストレスから突発性難聴になったという。

 公正職務審査委員会の聞き取りに対し、貴納氏は「記憶にない」などと説明したが、委員会は複数の職員の証言から、一連の言動を事実と認定。威圧的な態度で職員を萎縮させており、パワハラに当たると判断した。貴納氏の言動を漫然と放置した市の組織風土にも問題があると指摘。松井一郎市長にも是正勧告した。

 監査委員は地方自治体の定期監査などを担う。議会の同意を得て市長が選任する有識者2人と、市議2人の計4人で構成される。貴納氏は有識者として2014年に選任され、18年に再任された。(笹川翔平)