お笑いタレントでザ・ドリフターズの志村けんさん(70)が新型コロナウイルスに感染したと、所属事務所が25日、発表した。現在、東京都内の病院に入院し、治療しているという。事務所によると、保健所の調査で特定された濃厚接触者は、現在自宅で待機中。感染経路は不明だという。

 事務所によると、志村さんは17日に倦怠(けんたい)感をおぼえ、自宅で静養。19日から発熱や呼吸困難の症状があり、20日に都内の病院に搬送され、重度の肺炎との診察を受けて入院した。23日に、新型コロナの検査で陽性が判明したという。

 事務所は「医療関係者の皆様、番組スタッフ並びに共演者の皆様、いつも応援して下さっているファンの皆様に、多大なる感謝と、ご心配をお掛けしてしまっていることをお詫(わ)びを申し上げると共に、本人も病状の回復に全力で努めておりますので、どうか静かに見守って頂けますと幸いです」とコメントした。

 所属事務所の発表を受け、志村さんの出演番組を抱えたテレビ各局も対応に追われた。

 志村さんは現在、日本テレビ系「天才!志村どうぶつ園」、フジテレビ系「志村でナイト」にレギュラー出演中。日本テレビによると、「天才!志村どうぶつ園」は、次回4月4日は予定通り放送するが、収録はこれからで、志村さんの出演については未定だという。フジテレビも、次回3月31日の「志村でナイト」放送回は収録済みのもので放送するが、その後は未定としている。

 また、テレビ朝日は25日、バラエティー番組「あいつ今何してる?」で、志村さんがゲストとして出演する回を放送した。収録は10日に行われており、番組では「この収録は3月10日に行われたものです」というテロップを流した。同社広報部は「保健所に確認しましたが、志村さんの発症は当社での収録日の後であり、収録に関わった方々が濃厚接触者にはあたらないとのことでした」としている。

 NHKは25日に行われた定例会見で、30日から始まるNHKの連続テレビ小説「エール」に、志村さんが作曲家・小山田耕三の役で出演予定だと明らかにした。12月から撮影に参加しており、直近では3月6日に東京都渋谷区のNHK放送センターであった撮影に参加していたという。

 木田幸紀放送総局長は「念のため出演者や番組スタッフにも、体調に変わりはないか、自主的に確認を進めております。今後とも状況の把握に努めて参ります」と述べた。

 ほかにも山田洋次監督(88)の「キネマの神様」に映画で初の主演が決まっており、出演場面は4月から撮影予定だった。