「余裕があれば、今度はこちらにマスクを提供してほしい」という愛知県豊川市からの呼びかけに、友好都市の中国・無錫市新呉区から返答があった。「新呉区が困っている時に助けてもらった厚意に恩返しがしたい」。2月に豊川市が提供した枚数の10倍以上、5万枚のマスクが新呉区から豊川市へ発送された。

 2月4日、豊川市は新呉区に4500枚のマスクを送った。当時、新呉区では5人の新型コロナウイルス感染者が見つかっていた。段ボール箱には「加油(がんばれ)!」のメッセージを貼った。

 その後、日本でも感染が拡大し、豊川市在住者の感染も確認された。豊川市は備蓄マスクを節約しながら職員に配布してきたが、新たな入手が困難な状況になり、24日に新呉区へ提供が可能か問い合わせていた。

 25日、新呉区から連絡があった。「豊川市の状況を心配しています。新呉区は新たな感染者も出ず落ち着いている状況です」。同日付でマスク5万枚の発送を完了したという。

 提供を呼びかけた豊川市の竹本幸夫市長は「新呉区からの厚意に大変感謝しています。届き次第、市内の介護施設や医療機関に配布する手続きをとりたい」とコメントを出した。(宮沢崇志)