新型コロナウイルス感染拡大の影響で、東京都足立区では25日、69校全ての区立小学校が卒業式を校庭で開いた。

 千寿桜小学校のグラウンドでは、53人の卒業生が1人ずつ名前を呼ばれ、青空の下、卒業証書を受け取った。いすは1・5メートル間隔で、出席者は卒業生のほか、保護者各1人と職員のみ。在校生と来賓の出席は見送られた。そのため、恒例だった在校生と卒業生が掛け合う門出の言葉や、来賓のあいさつはなく、式は約30分で終わった。

 田村正弘校長(58)は「どんな状況も受け止めてそれを前向きに捉える機会が与えられたと思うことはできないでしょうか。この制約が多い卒業式もみなさんならプラスに変えられると信じています。この校庭での卒業式もきっと特別な思い出になることでしょう。みなさんはそうした受け止め方が出来る広い心をもった卒業生であると信じています」と式辞を送った。(福留庸友)