海外からの帰国者や訪日外国人の新型コロナウイルス感染が急増し、23日までに134人に上った。都内でも24日までの8日間の感染者約80人のうち約4分の1を帰国者が占める。入国制限の強化前に米国や欧州から駆け込みで来る人が増え、さらに感染者が増える可能性がある。帰国者や訪日外国人の健康状態が十分に把握されないと、流行拡大につながるおそれがある。

 厚生労働省などによると、8日までは1週間に10人未満だったのが9〜15日には35人、16〜22日には66人に増えた。23日までに診断のついた134人のうち、中国での滞在歴がある人は11人。一方、最近増えているのはエジプト(24人)、フランス(22人)、スペイン(12人)、英国(9人)、米国やフィリピン(各8人)などだ。アフリカ諸国など感染者の報告が少ない地域の滞在者からも感染者が出ている。そうした感染者からうつった人も64人に上る。

 政府は2月1日に中国湖北省への滞在歴がある人の入国拒否を皮切りに、入国制限の対象を中国や韓国、イラン、エジプト、欧州へと広げてきた。ただし、中国や韓国の一部地域などを除いては、公共交通機関を使わずに自宅やホテルに行き、2週間待機するよう要請するのにとどまっている。法的強制力はないため、スペインから帰国し、成田空港で検査結果が出るまで待機するよう要請された10代女性が公共交通機関を使って沖縄県の自宅に帰り、後に感染が判明した例もあった。

 26日に米国を出発する便から、国籍を問わず入国者への自宅待機の要請が始まる。欧州諸国からの外国人に対しては、近く入国拒否にする見通し。このため行動制限されるのを避けるため、25日前後には多くの人が帰国、入国するとみられる。