加計審議の質問時間、与党80分・野党160分 衆院委

 衆院文部科学委員会の理事懇談会は14日、学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設についての審議を15日に4時間行うことを決めた。焦点の質問時間は与野党ともに譲歩して「与党1対野党2」の割合とすることで合意した。審議では与党に80分、野党に160分が配分される。

 林芳正文部科学相が14日、加計学園が運営する岡山理科大の獣医学部新設を認可したと発表。専門家らでつくる「大学設置・学校法人審議会」が9日付の答申で新設を認めていた。獣医学部は愛媛県今治市で来年4月に開学する。獣医学部の新設は52年ぶり。

 加計学園理事長の加計孝太郎氏は、安倍晋三首相の友人として知られる。野党は学部新設に至る過程の不透明さなどを追及しており、今回の文科委も野党側の要求を踏まえて開催の運びとなった。審議には、林文科相らが出席する。

 一方、与野党は質問時間の配分をめぐる今回の合意を前例にしないと確認。衆院選大勝を受けて現行の質問時間から大幅に増やすよう求めている与党と、削減に反対する野党との攻防は今後も続く見通しだ。

 質問時間をめぐっては13日の理事懇で、与党側が「与党5対野党5」で計3時間審議することを提案したが、野党側は十分に質疑できないと反発。少数会派の社民党などの持ち時間が単純計算で1分になるなどとも主張した。そのうえで、審議は計7時間で、質問時間の配分は最近の衆院予算委員会の実績を踏まえて「与党2対野党8」とするよう求めた。

 与野党で断続的に協議が進む中、与党側は自民党から出している委員長が職権で15日に文科委を開く可能性を示唆し、野党側に譲歩を迫った。これを受け、野党側は与野党の比率にこだわらず少数会派も含めた必要な質問時間を確保する方針に転換した。

 14日の理事懇では、与党側は計4時間の審議で質問の割合を「与党5対野党5」としたうえで、野党に30分譲る格好で「与党90分、野党150分」とする新たな提案をした。野党がさらなる上積みを求め、「与党80分、野党160分」で折り合った。

 15日の文科委には安倍首相は出席しないが、野党側は認可の正当性を改めて追及する考えだ。参院では与党側は16日にも文教科学委員会を開く方針で、野党側と調整に入る。政府・与党は衆参の委員会質疑で説明に一定の区切りをつけたい構えだ。(山岸一生)

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