昨年7月の参院選で河井案里参院議員(自民、広島選挙区)の陣営が車上運動員に法定上限を超える報酬を支払った疑いがあるとして、広島地検が公職選挙法違反(買収)容疑で複数の秘書宅を家宅捜索し、うち1人の秘書のパソコンや携帯電話などを押収したことが関係者への取材でわかった。地検はこうした資料の解析を進め、同容疑での立件の可否を慎重に検討するとみられる。

 関係者によると、捜索を受けたのは、家宅捜索の容疑の対象となった男性秘書宅と、別の女性秘書宅。広島地検は関係先の一斉捜索に入った15日の夜にこの男性秘書宅に入り、深夜まで捜索を続けた。この男性秘書は案里氏の夫で前法相の克行衆院議員(自民、広島3区)の元秘書で、昨年の参院選後に案里氏の秘書に就いた。別の女性秘書宅では、女性秘書の携帯電話やパソコンのほか家族の携帯電話も押収したという。

 同地検は昨年末から、案里氏の選挙運動に関わった人たちを任意で事情聴取。すでに携帯電話の提供なども受けており、こうした資料から当時の陣営内でのやり取りを調べている。