東京五輪・パラリンピックが今夏から1年ほど延期されることが決まったのを受け、安倍晋三首相は25日午前、トランプ米大統領と電話で協議した。トランプ氏は協議の中で、「大変賢明で素晴らしい決定だ」と述べ、延期の判断を支持する考えを示した。

 電話協議は日本時間の午前10時過ぎから約40分間、首相の提案で行われた。同席した菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、延期が正式に決まったことを安倍首相が伝え、トランプ氏が賛意を示したと説明した。

 両首脳は、人類が新型コロナウイルス感染症に打ち勝った証しとして、東京大会を完全な形で開催するため緊密に連携をしていくことで一致。治療薬の開発で情報共有を進めることや、北朝鮮情勢についても意見を交換した。

 安倍首相はその後、豪州のモリソン首相とも電話で協議。五輪の延期を伝えたとみられる。

 安倍首相は24日夜、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と電話で協議し、1年程度の延期を提案した。「遅くとも2021年夏までに開催すること」で、バッハ会長と合意した。IOCは、その後の臨時理事会で延期を承認していた。