人気アニメ「サザエさん」(フジテレビ系)のフグ田マスオ役を長年担当した声優の増岡弘(ますおか・ひろし)さんが21日、直腸がんのため亡くなった。83歳だった。通夜・葬儀は家族葬で営まれた。喪主は妻明子さん。故人の遺志でお別れの会は行われない。所属する東京俳優生活協同組合が26日、発表した。

 マスオ役は1978年6月以来、降板する2019年8月まで約40年にわたって担当。「それいけ!アンパンマン」のジャムおじさん役も1988年10月から昨年まで約30年間務めたほか、テレビ番組のナレーションなどでも活躍した。

 増岡さんの後任でマスオ役を担当している声優の田中秀幸さんは「増岡さんとは昔からたくさんの番組でご一緒させて頂きました。優しい笑顔、楽しいお話し、穏やかなお人柄。全部ずっと覚えています。どうぞ安らかにお眠り下さい」とコメント。

 また、アニメ「サザエさん」のスタッフ一同として「カッコいい自慢の夫であり、家族思いの父親であり、気遣い上手な娘婿であり、頼れる義兄でもあるマスオさん。いつも穏やかで優しく、ユーモアにあふれた増岡さんの人柄そのものでした。これからも『サザエさん』スタッフ一同、マスオさんというかけがえのない家族の一員を、大切に描きつづけていきたいと思います。長い間、本当にありがとうございました」とのコメントも発表された。

 アニメ「それいけ!アンパンマン」の高橋雄一プロデューサーも「突然の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。番組ご卒業後にも、スタジオに顔を出していただき、その際のお元気な姿を拝見していただけに、驚いております。増岡さんの温かいお人柄で『それいけ!アンパンマン』に残していただいた功績を、ただ感じるばかりです」とコメントした。